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(韓国民衆言論 チャムセサン 2009年1月6日付)

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=45022&page=1&category1=38

 

 

 

イスラエルの五つの嘘

 

 

 

 

ジェレミR.ハモンドゥ“ガザ地区攻撃は、国際法違反だ!”

 

 

ビョン・ジョンピル記者

 

 

<訳者 解題>(本文は、下にあります)

 

 

「パレスチナ・ガザ地区を、第二の〈アウシュヴィッツ・トレブリンカ〉にしようとするイスラエルを糾弾する!

 

 

韓国・チャムセサンが紹介した、<パレスチナクロニクル>に掲載されたハモンドゥ氏の、この「イスラエルの五つの嘘」と言う告発文は、イスラエル国家によって今も進行中の、ガザ民衆に対する残忍極まりない非人間的殺戮行為を、国際社会に対して隠蔽しようとする彼らの薄汚いトリックを明らかにしている。

 

 

7日、ガザ北部、ジャバリア難民キャンプ内の国連が運営するアルファホラ校を含む、三つの学校に避難していた数百人の子供と住民に戦車の砲撃を加え、45名を殺戮し無数の負傷者を出したことは、ハモンドゥ氏の指摘が正しかった事の、一つの悲劇的な証明である。

 


○ パレスチナを不当に占領し続けるイスラエルと、それを容認する欧米帝国主義

 

 

1967年の中東戦争で、パレスチナの土地を全面的に占領したイスラエルは、ヨルダン川西岸とガザと言う飛び地にパレスチナ民衆を閉じ込め、腐敗したアラファト自治政府を妥協させ、1993年のオスロ合意(パレスチナ暫定自治協定)で、イスラエルが大半の占領地を支配することを取り決めた。パレスチナの、その20%の土地にさえ、(オスロー合意に反し)ユダヤ人入植地建設を繰り返し、パレスチナの土地をズタズタにして支配してきた。

 

 

米国の援助による、戦車と戦闘機とあらゆる非人道兵器で武装したイスラエル軍とイスラエル政府は、アッバス自治政府とイスラエルに対するパレスチナ民衆の抵抗運動活動家(ハマス)を、毎日のように、如何なる法的手続きも踏まず、ナチス張りの残酷さで暗殺処刑している。

イスラエル政府と、イスラエル国家の多数を占める社会排外主義的愛国主義者(シオニスト)は、パレスチナ民衆によって正当且つ民主的に選出されたハマス主導の政権を、「テロリスト」と偽証し、自らこそ正真正銘の国家テロリズムによる暴虐の限りを、パレスチナ民衆の頭上に振りかざしているのだ。

 

 

さらに、パレスチナの国境を、海と陸から封鎖し、パレスチナ民衆の生活と全ての自由を蹂躙する状況は、オスロ合意からでも15年間、中東戦争からでも41年間に亘って繰り返されてきたのだ。アメリカ帝国主義政府は、その中東に於ける代理人としての非人道国家イスラエルを、経済的・軍事的に支えてきた。

 

 

数十年間に亘って不法な占領を続け、他民族を戒厳令下に置くことを容認してきた欧米と、米帝国主義に依存する一部アラブ国家の責任は計り知れない。

 

 

○民族国家としての進歩性も、歴史的正当性も無いイスラエル国家

 

 

歴史的には、中東の資源をねらった米国のユダヤ系金融資本(ロスチャイルド)と、ベングリオンを初めとする、社会排外主義的民族主義集団としての極右シオニストの結託を主体として、ナチスのユダヤ人650万人のガス室送りに対し、無関心を装ってきた西欧の瀆罪意識に助けられ、最終的には欧米帝国主義者が人為的政治的に作った「民族国家」だ。

 

 

かれらは、その国家の誕生の日(1945)から、その出目からして、民族独立を戦う中東・アフリカの民衆のど真ん中で、帝国主義者の側に身をおいてきた。1945年英・アラブ戦争、1957年スエズ戦争がそうである。

イスラエルの様な、帝国主義に支えられ、迫害する側に立つ排外的国家主義集団は、民族独立の為に戦ってきた植民地や半植民地のナショナリズムとは異なり、民族国家としての歴史的正当性も、進歩性もまったくない。

 

 

イスラエル国家が、パレスチナの民衆の戦いから「民族の自衛」を語るのはおこがましい限りだ。アラブの地に純粋のユダヤ人だけの国家を作ると言う事は、アラブ民族やパレスチナ人を、その土地から力ずくで追い出すと言うことだ。それは、パレスチナ人の生活を否定し、歴史を否定し、人間を否定する事だ。

 

 

○欧米帝国主義の責任を、パレスチナ人が負う理由は少しも無い

 

 

イスラエル国家は、イスラエルの建国が、ナチスによる650万人のユダヤ人虐殺によって正当化されるとでも思っているのだろうか。ナチズムとドイツを初めとする西欧の責任を、一人パレスチナ人が、負わなければならない理由はいささかもない。ましてイスラエルは、自らの祖父や父母が、ナチスと西欧から受けた仕打ちと同じ非道を、アラブとパレスチナの民衆に加える正当性も、もちろんない。それこそファシズムとナチスが行き着いた、恥ずべき人間性の腐敗の極致だ。

 

 

イスラエルが、今後アラブ社会で生き延びることが出来るとすれば、アラブ民族とイスラエル人に対する(ナチズムの大ドイツ主義に劣らぬ)排外的愛国主義を捨て、建国以来のアラブとパレスチナ人に対する

殺戮と非人道的仕打ちへの歴史的反省と、度重なる侵略によって不法に占領したパレスチナの領土を返還し、その上に立って、彼らに見合った領土の画定を、パレスチナ人に対して願い出ることから始めなければならない。そこではじめて、アラブ世界での「分相応な」国家として市民権を得ることが出来るのだ。世界の帝国主義者と結託しその中東に於けるエージェントとして、アラブ民衆と敵対することでは、永遠にパレスチナとイスラエルに平和は訪れない。

 


○ガザに於けるイスラエルの蛮行は、新たな「アウシュヴィッツ、トレブリンカ」か?「バンツースタン」か?

 

 

しかし現実に進行する、ガザ地区におけるイスラエルの蛮行は、ナチスドイツによる“アウシュヴィッツ”や、“トレブリンカ”に優るとも劣らない。そして、ガザ地区は、過っての南アフリカに於ける“黒人居住区(バンツースタン)”以下ではないか!

 

 

イスラエルは、現在までのあらゆる実証的報道によれば、ガザ地区150万のパレスチナ民衆に対し、国際法が禁止、乃至は禁止しなければならない全ての殺戮兵器を使用している。地中貫通爆弾、化学兵器である白燐爆弾、非人道爆弾の象徴となったクラスター爆弾を、イスラエル自身がガザ住民に避難場所として指定したはずの学校にまで、雨あられと投下砲撃している。これらは、独逸ナチス国家によるガス室以上の、人間なぶり殺しの、神をも恐れぬ所業と言わなければならない。

 

 

アメリカの歴代政府は、1945年以来、イスラエルの度重なる国際法に悖る行為を非難する国連安保理事会決議に対し、全てに拒否権を行使して、イスラエルのこれらの不法を擁護してきた。

 


○国連特別報告官は、昨年12月27日声明を発表し、イスラエルを国際犯罪者と糾弾、米国その他共犯国を非難している。

 

 

国連人権理事会・人権問題特別報告官であるリチャード・フォーク氏(ユダヤ系米国人)は、その報告書で(http://www.zmag.org/znet/viewArticle/20097)イスラエルによるガザ地区攻撃と封鎖に対し、

 

○集団的懲罰→人口密度の高いガザ地区住民150万が、少数のミリタントへの攻撃のために、生命の危険に晒されている。

 

○民間人を標的としている→中東で最も人口密度が高いガザに対する空爆は、民間人を標的とするものである。

 

○過度の軍事的反応→ガザの、選挙で選ばれた政府の行政諸機関の破壊、一般市民への攻撃は許されない。

 

○ガザの封鎖による人道的危機→ガザ地区の封鎖は、生活物資、医療品、燃料の供給を妨害。救急車、病院は、負傷者への対応が出来ない

 

これらは、国際人道法に違反した戦争犯罪であると糾弾し、また、この犯罪に直接、間接に共犯行為を続けている国々に説明を求めている。、それらの国々が違法な攻撃に使われると知りながら軍用機とミサイルを含む軍用装備品を提供しているのは、共犯行為だと指摘した。

また、イスラエルが失効した休戦、停戦を回復すると言うハマスの12月26日の外交提案も無視していると指摘した。

 

米国政府は、ガザとパレスチナ民衆に対するイスラエルの非人間的行為を、すべてハマスと、それを民主的に選んだパレスチナ人のせいにして正当化している。今全世界に、イスラエルの蛮行とそれを支え続ける米帝国主義に対する糾弾の抗議行動が高まっている。この抗議の行動を更に強めなければならない。」(訳者)

 

 

 

<以下本文>

 

ビョン・ジョンピル記者

 

イスラエルのガザ地区攻撃が、10日目に継続され、5日(現地時間)現在死亡者は530名を通り越した。負傷者も2500名にもなった。イスラエルのガザ地区無差別攻撃で民間人の死亡が増え、イスラエルが国際法を違反したと言う指摘が相次いでいる。

 

英国<BBC>放送のインターネット版も、ガザ地区内のどんな人、どんな施設が軍事的として、合法目標になるのか、‘困惑する’疑問が増えていると指摘した。国際法は戦闘員と非戦闘員を区別し、民間人犠牲者を最小化するように規定する。国際赤十字委員会も‘敵対行為に直接関与した人’を戦闘員として定義した。ロンドン大(UCL)国際法専門、セルリペ・セントゥ教授は、“戦闘員の定義をイスラエル軍のように広げれば、法の対象と目的は大変毀損される。”と批判した。

 

イスラエルは先月27日空襲初期、警察署に対して、ガザ地区警察がロケット攻撃を‘副業’でしているとし、適法性を主張した。イスラエルは、空襲の目標となったイスラム寺院は‘武器貯蔵庫’として目星をつけた。大学研究所は、‘武器研究所’として使用されたと主張した。しかし、証拠はまだ出していない。

 

 

△ “ガザに安全なところはない”

 

 

<パレスチナクロニクルス>は、ジェレミR・ハモンドゥの文を紹介した。ジェレミR、ハモンドゥは、イスラエルの五つの主張に反論を提議して、イスラエルの空襲は国際法上‘戦争犯罪’だと主張する。ジェレミR・ハモンドゥは<フォレインポリシージャーナル>(www.foreignpolicyjournal.com)の編集者だ。ポリシージャーナルは、米国外交政策に対する批判的分析を専門とするオンライン媒体だ。

 

嘘言・1:「イスラエルは軍事地域だけを目標としたのであり、無垢な生命を保護しようとする。イスラエルは、一度も民間人を目標とした事はない。」

 

ガザ地区は、世界で最も人口密度が高い地域の一つだ。国際法上、民間人達の間に抵抗勢力がいるとして、民間人達が保護を受けることができる立場が剥奪される事はない。

従って、抵抗勢力を目標としたとし、住民達を攻撃するのは事実上戦争犯罪だ。

 

イスラエルが、正当な目標だと主張する人間は、ハマスの組織員である。イスラエルは、彼らを指してテロ組織だと言う。ハマスは、イスラエルにロケットを発射した責任がある。ところが、こんなロケットは極めて不正確で、その上ハマスがイスラエルの軍事目標を攻撃しようとしても、手当たり次第に発射される。ガザから発射されたロケットが、イスラエルの民間人を殺したらそれも戦争犯罪だ。

 

ハマスは軍事組織を持っている。しかし、その軍事組織は、まともな(完全な)軍事組織だと言うよりは、政治的な組織であると言うことが出来る。

ハマス組織員達は、パレスチナ人たちが民主的に選出した代表たちだ。選出された指導者の数十名は、拉致され裁判もなくイスラエルの監獄に閉じ込められている。そうでなければ、ハマス最高指導者ナジャル・ラヤンのように暗殺の目標となって来た。

 

ラヤンを殺害する為にイスラエルは、居住しているアパートビルを目標とした。その空襲によって、ラヤンだけではなく2名の婦人と4名の子供たちが殺され、その他にも6名が死亡した。国際法上、正当化されることは出来ない。これは戦争犯罪だ。

 

国際法上、保護されることが出来る立場を持った場所は、イスラム寺院、教導所、警察署、大学などが含まれた。

 

 

虚言・2:「ハマスが停戦協定を違反した。イスラエルの爆撃は、パレスチナのロケットに対する対応であり、ロケット攻撃を中断する為のものだ。」

 

イスラエルは最初から、全く停戦協定を守らなかった。

停戦協定の始まりから、イスラエルはガザ地区に“特別保安区域”を作って、ここに入って来るパレスチナ人に銃を撃つと発表した。即ち、イスラエルは、自身の土地に入ろうとする、農民だった他の個人たちを撃つ意思を持っていたのだ。これは、停戦協定の違反であるだけでなく、国際法違犯だ。

 

パレスチナ人たちが、負傷を受けるなどの銃撃事件があったが、ハマスは、停戦協定発効時点である6月19日から、イスラエルがガザに空襲を断行して、5名が死に他の何人かが負傷を受ける11月4日までこの協定を遵守した。

 

イスラエルが停戦協定を違反しながら、予想した通りに、抵抗勢力はイスラエルに対応してロケット砲を撃つ復讐をした。イスラエルは爆撃を正当化させるために、12月末、ロケット攻撃増加を利用した。しかしロケット攻撃は、イスラエルの攻撃に対する直接的な対応である。

 

停戦協定違反などのイスラエルの行動は、予想した通り、自国人に対するロケット攻撃を生んだ。

 

 

虚言・3:「ハマスは、人間の盾を使っている。戦争犯罪だ」

 

 

ハマスが人間の盾を使ったと言う証拠は何処にもない。

 

事実は、前にも話したように、ガザは人口が密集された小規模な塊のような物だ。

イスラエルは、ニジャル・ラヤン(ハマス幹部)に対する暗殺と同じ、無差別的戦争をしている。

イスラエルが扇動で、“人間の盾”だと言った、彼(ニジャル・ラヤン)

の息子が即ち犠牲者だ。国際法上でもこんな解釈は正当ではない。

ハマスは,人間の盾を使用することはない。イスラエルはジェノバ協約、ならびにその他適用可能な国際法などを違反しながら、戦争犯罪を引き起こしている。

 


虚言・4:「アラブ国家らが、イスラエルの行動を非難していない。何故なら、イスラエルの攻撃が正当だと考えるからだ。」

 

 

アラブ国家の国民達は、イスラエルの行動に憤激している。

また、イスラエルの攻撃を非難せずに、暴力を終息させる為に行動しない自国政府にも憤激しているのだ。

簡単に言って、アラブ政府は、それぞれのアラブ人たちを代表しているのではない。アラブ国家の国民達はイスラエルの行動に反対し、大衆的に抵抗している。また、自身の政府が傍観しているのに対しても抵抗している。こんな状況は、イスラエルの犯罪への共謀として見えるのだ。

 

アラブ国家らが、パレスチナに救護活動をしない事が、イスラエルに同意すると言うのではない。

(幾つかのアラブ政府は)イスラエルを全的に擁護している米国の意思に屈服しているのだ。例えば、エジプトは国境を開き、パレスチナ人達が攻撃で負傷を受ける場合、エジプトの病院で治療を受けるようにしてくれと言う要求も拒否した。

エジプトは、米国の援助に多く依存している為だ。エジプトはアラブ国家の間で、ガザのパレスチナ人たちを完全に裏切ったと、多くの非難を受けている。

 

甚だしくは、マムードゥ・アッバス、パレスチナ自治政府首班も、ガザの人々が苦痛を受ける理由をハマスになすりつけ、背信者と言う声も聞く。

アッバスは過去に、民主的に選出されたハマス政府を排除し、米国とイスラエル側に立った。そしてこんな状況は、ガザでパタ(アッバス・パレスチナ自治政府の軍部)を追い出す反クーデターで頂点に達した。ハマスを弱らせ、反対派を強化させようとする明白な目的があるためで、パレスチナ人たちと他の中東アラブの国家らは、アッバスに憤激している。彼が効果的に統治が出来るとは思われない。

 

虚言・5:「イスラエルは、民間人死亡に対して責任はない。何故なら、ガザ・パレスチナ人たちに、目標地点を脱け出よと警告したからだ。」

 

 

イスラエルは、ラジオと電話、 文字メッセージを通して、ガザ住民へ切迫した爆撃を避けろと言う警告を送ったと主張した。しかし、ガザ住民達は逃げる場所がない。彼等は、ガザ地区に閉じ込められている。

イスラエルは、住民達が国境を越え、脱出することが出来ない様にした。患者を治療し生命を救う病院の電気と医療支援を妨害するのもイスラエルだ。

そしてイスラエルは、ガザのあらゆる所に爆弾を投下し、民間人 インフラ また、国際法上保護されなければならない立場にある場所などを爆撃した。ガザ地区に安全な場所はない。

 

(訳 柴野貞夫 2009年1月8日)