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(韓国 ヨンハップニュース<連合通信> 2009年1月10日)

 

 

http://www.yonhapnews.co.kr/international/2009/01/10/0605000000AKR20090110051900070.HTML

 

 

 

 

<戦争がゲームか!?・・イスラエルのコメディショウ、物議となる>

 




(ドバイ=ヨンハップニュース)カン・ジュンク特派員

 

 

パレスチナ・ガザの事態をスポーツゲームの様に描写した、イスラエルのコメディーショーが物議を醸している。

 

 

 

「○先週、イスラエルの放送で、イスラエルによるガザ地区への非人道的無差別爆撃と砲撃で、殺戮されていくパレスチナ住民の死者の数を、あたかもスポーツ中継での得点の数のように茶化して、戦争と殺人を、イスラエル人の「茶の間の楽しみ」として、コメディーショウが行われたと報じている。

 

 

○この恥ずべき放送に対し、イスラエルの新聞人は、「多様な視聴者を考慮すべき」と言った中途半端な〈批判〉をして見せるだけだ。

このショウを行った当事者は、「このショウで楽しみを貰うイスラエルの人々も多い」と、人間の尊厳と生命に対する冒涜、パレスチナ人への人種的優越主義を公然と主張してはばからない。

 

 

○このショウは、(イスラエル人の)アラブ人を二等市民として見下してきた、イスラエル建国以来から続く排外的愛国主義(シオニズム)が、今や多数のイスラエル国民をして、人間精神を頽廃させ、異臭を放つまで腐敗させつつあることを証明している。しかしわれわれは、過日テルアビブで、自国政府のガザ地区民衆に対する殺戮に抗議して街頭へ出た、16000名のイスラエル市民の戦いに、まだ、希望を持つことを諦めてはならないだろう。」


(訳者 解題)

 

 

 

 

 

 

イスラエルの‘エレツネヘデレツ’(立派な国の意)と言う名前のコメディショウは、先週の放送で、パレスチナの死亡者数増加を、スポーツ中継形式で表現したと英国日刊紙・インディペンデントが報道した。

 

従軍記者に扮した演技者は、“(死亡者数が)現在、遠征チーム500名、ホームチーム4名です。まだ大丈夫ですが、ここで満足する事はできません。差を更に拡げなければなりません。”と言った。

 

 

彼は続けて、“あっ、申し上げる瞬間、衣料商店1箇所を思い通り強打しました。遠征チームが5001名となりました。”と言った。

 

 

ここに、パレスチナ武装政派ハマスの司令官に扮した演技者は、ガザ地区内の幼稚園で“我々は、可愛い子供たちを人間の盾として保有しています。万一民間施設を爆撃しようとすれば、我々に予め連絡してください。(みんな写して、知らせようとすると)カメラを準備しなければならないんですよ。”と、おどけてみせた。

 

 

イスラエルマリブ新聞の文化部次長、ノアイェ・プルリンは“こんな嘲弄は、イスラエル人たちを笑わす事ができるが、考えさせることはないだろう。”とし、“コメディー風刺と言えども、多様な視聴者層を考慮しなければならない”と指摘した。

 

 

このショウの所属作家、ミュルリ・セゲプは、“こんなコメディショウで、楽しみを貰う人々も少なくない。”とし、“我々の仕事は、大衆が聞きたくないことだとしても、継続して知らせ、均衡をとること”だと立場を明らかにした。

 

先月、27日から始まったイスラエルーハマス戦争の死亡者は、10日現在800名を超えたと伝えられた。

 

 

 

(訳 柴野貞夫 2009年1月10日)