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(韓国 プロレタリアネットワークニュース2009年8月27日) 

http://blog.daum.net/pnn518

 

 

どうして、社労連(社会主議労働者連合)は、解放連帯と社労準に
‘社会主義共闘団’結成に、共にすることを提案したのか?

 

 

 

最近、労働解放実践連帯(以下、解放連帯)は、“<社会主義革命政党建設・労働者共闘政治闘争団>(以下、社会主義共闘団)建設へ共に前進しよう!”と言う社労連の提案に、拒否の意志を明らかにした。解放連帯が社労連に送った回答書は、次のように要約される。

第一に、社労連の“小児的で自己中心的な態度”を信頼する事が出来ない。第二に、中道主義に対する規定と態度で、社労連が“一貫性無い、宗派主義的態度”を見せている。第三に、社労連が提案した‘社会主義共闘団’の内容が、“曖昧で組合主義の水準”に留まっている。

 

 

○中道主義に対する社労連の基本態度

 

社労連はこの間、中道主義とは、社会主義革命政党建設に共にすることは出来ないと言う立場を、一貫して堅持してきた。今もそうだ。中道主義とは、言葉では革命を追い求めるが、綱領的曖昧さと実践的不徹底さで、革命主義と機会主義の間で動揺することを言う。特に、韓国の運動の現段階で、中道主義は現場労働者の中で、社会主義運動の根を深く下ろして、階級闘争の力量を下から強化するのに(とって)、一貫して力となることは出来ないし、労働組合の左派官僚達に迎合したり、議会主義的実践に傾倒される様相を見せてきた。

 

社労連は、中道主義政治を、断固として批判し排撃する。しかし同時に、中道主義を抜け出せない勢力の全体または一部を、革命的社会主義に牽引しようと、粘り強い努力を展開して来た。即座は、たとえ中道主義政治の中に閉じ込められていると言っても、これから脱け出て、革命的社会主義に発展する可能性を持った同志達がいるからだ。

 

 

○社労連は、解放連帯が発表した、<綱領草案>(http://programto.net/wordpress/?page_id=24)を肯定的に評価する

 

 

昨年、解放連帯が、共同理論者と社会主義政治実践団など、社会主義党建設の為の共同活動を提案した事に対して、社労連が明確な形態で答えないのは、当時に我々が提案した“共同討論会”を通じて、公開的な方式で、全体の社会主義者達の前で論議する事が、もっと適切だと見た為だ。

社労連、社労準、解放連帯が参加し一度開かれた“共同討論会”で、各自は党建設のための活動方向に対して、各自の立場を提起した事がある。この時、我々は三つの組織が参加して、“革命戦略、綱領、現場活動、そして党建設闘争の経路”を中心に、幾つかの次例の公開討論を組織する事で、何が正しいのかを、互いの検証をしてみようと提案した。これに対して解放連帯は、拒否の意思を明らかにしたし、結局、社労連と社労準が参加する共同討論会が4次例進行された。

 

これは、解放連帯の提案に答えなかった事よりは、両組織指導部の間の、非公開ミーテング方式ではなく、全体の社会主義者達と先進活動家達に、開かれた方式で答えたと、我々は信じる。さらに、解放連帯の綱領草案の説明会参加、また解放連帯主導の綱領書籍である<社会主義綱領を討論しよう>に対する投稿等を通して、解放連帯の提案に対する社労連の立場を、間接的に明らかにした事がある。

 

次に、我々が解放連帯の提案に対し、明確な答えをするのに難しかった理由は、当時解放連帯の政治が不明瞭だと見えたからだ。社労連は、当時共同の党建設闘争を論議する為にも、解放連帯が予め自身の綱領的立場を明確に打ち立てる事を要請した。

 

以後、解放連帯は、今年3月<(仮称)韓国社会主義労働者党 綱領草案>を発表した。我々はこの綱領草案に対し、議会主義の残滓(ざんし)と関連される曖昧さが相変わらず一部残っているが、全体的に見る時、革命的社会主義に向う意味ある進展が遂げられたと、肯定的に評価する。(詳しい評価内容は<社会主義者>4号に、チェ・ヨンイク同志が書いた<解放連帯綱領草案を評価し、協力を提案する>参照。同じ文の縮約本が<社会主義綱領を討論しよう>2号にも載せられている。)

 

 

○討論会を経て為し遂げられた社労準の変化を、肯定的に評価する

 

 

一方、社労連は来る2月から、社労準と無所属の活動家らが一緒にする‘社会主義党建設運動全面化のための全国共同討論会’を進行して来た。昨年末、この討論会を準備する時、社労連は、社労準が綱領的不明確さと、官僚主義に対する不徹底性によって、中道主義政治に閉じ込められていると判断した。それによって‘党建設討論会’は、共同の党建設を前提としない中で、社会主義党建設の気運を高くする共同の努力と、共に熾烈な論争の中で、相互批判と説得を広げる空間として位置付けられた。

 

そして今まで、全国を巡回し、△党建設の道筋、△革命戦略、△綱領、△労働運動の現況と課題など、4次に及ぶ討論会を持った。この討論会を経て、社労準は意味ある変化を見せてくれたと我々は信じる。

 

民闘委所属の(旧)労働者の力・会員たちは、‘党建設討論会’に参加し、その間の官僚的活動を公開的に自己反省しながら、以後、変化した実践で検証を受けた後にこそ、党建設に合流するとの意思を明らかにした。そして社労準は、この同志達が過去の誤謬をきちんと克服する時まで、社労準の会員に組織しないと言う立場を明らかにした。

 

綱領的立場から見る時でも、社労準は、一部曖昧な地点等が、今一度確認されたが、しかし大きな枠で見れば、革命的社会主義政治に向って動いている事を見せてくれた。特に官僚主義に対立する、社会主義現場政治活動に対する意思を、はっきりと明らかにした。これが、いまだ指導部の意思を越えて、会員全体の決意と実践で完全に前進する事が出来ない限界があるが、ひとまず、その意思自体でも大事な事だと見る。

 

 

○革命的社会主義の敷居を果敢に越えて、共同の党建設闘争に前進しよう

 

 

我々は、この様に解放連帯と社労準が、共に中道主義から革命的社会主義へ動く大事な過程が、今進行されていると評価する。我々はこの動きが継続され、革命的社会主義の敷居を越える事を強力に期待する。

また、そのように、社会主義革命政党建設闘争に、共同で力強く前進できる事を強力に希望する。(我々が考える時、その敷居は、我々が提案書に六つのテーゼとして要約した、革命的社会主義の思想と路線の基本核心を、明確に同意する事だ。)残されているいろんな争点は、時代的課題に近寄った社会主義革命政党建設闘争を共同で広げながら、充分に解決する事が出来ると見る。)

 

我々が、過去と異なり、今回に、社会主義共闘団建設を提案しながら、解放連帯と社労準を共同の党建設闘争の主体として進む事を希望し、提案対象に包含させたのは、即ち、こんな意味からだ。

 

 

○社会主義共闘団は、社会主義政治活動の水準を飛躍的に発展させるもの

 

 

解放連帯は、社労連が提案した‘社会主義共闘団’の内容が曖昧で、組合主義の水準にとどまっていると言った。しかし、果たしてそうなのか、胸を開いてもう一度考えてみて欲しい。

 

‘社会主義共闘団’の、最も基本的な日常活動は、全国至る所の現場で、数百名の現場活動家達が数万部の大衆政治新聞を隔週、或いは週刊で、同志へ公然と配布することだ。これをいま、各組織が実際に実践する水準と率直に較べて見ると、社会主義大衆政治新聞は、多様に蓄積された経験と力量を集約する事で、その内容と形式でも既存の社会主義新聞に対し、質的な発展を遂げる事となるのだ。

社会主義大衆政治新聞の事業だけでも、社会主義勢力の現場結合力と指導力は飛躍的に成長を経験する事となるのだ。

 

そこから始めて、社会主義共闘団には、共同の党建設闘争に必要なあらゆる事が開かれている。共同の党綱領草案準備作業も適切方式を採択し進行する事が出来るのだ。情勢が緊迫する事によって、攻勢的な階級的要求を掲げる全国的連帯ストライキを、下から主導的に組織し始める事も、相当な可能性をもって試みる事が出来るのだ。

 

 

○社会主義政治活動は、無差別な‘国民’ではなく、現場労働者達と結合するもの

 

 

そうであるから、社会主義共闘団が拡げなければならない社会主義政治活動は、今、解放連帯が主力でするように、ソウル市内の真ん中で、特定の日を取って無差別的に、行き来する‘国民’を相手に繰り広げるそんなやり方では駄目だ。社会主義共闘団は、労働者達が働いて、闘争する、全国至る所の数多い現場で、持続的で体系的に展開する社会主義政治活動に乗り出さなければならない。

 

自己の現場の事案から、全階級的、全社会的事案まで、労働者階級の総体的観点で展望し、実践で対応できるように包括的な社会主義政治扇動を現場で組織しなければならないだろう。労働者大衆闘争が、資本主義体制に対峙した闘争として跳躍する事が出来るまで、戦闘的役割をしなければならないだろう。だから社会主義共闘団は、労働者達の階級闘争の力量の成長と固く結合された、社会主義政治活動の体系と力量を、全国至る所の数多い現場の中に、深く根を下ろして行かなければならないのだ。

 

 

○解放連帯と社労連の、両者討論会を提案する

 

 

社労連は、早晩、解放連帯の答弁書に対する再答弁書を、責任をもって送るものであり公開するだろう。

ここに、社労連は、解放連帯と社労連両組織の会員と支持者達が参加する共同討論会の開催を、解放連帯の同志達に正式に提案する。共同の党建設闘争に、前進する為の基準点が何であるか、各自が提案する党建設闘争の計画が何なのか、正しい社会主義政治活動の方向が何であるか、全面的な討論をして見ようと言う事だ。互いに対する批判と反批判、確認と検証など、あらゆる事を拡げて置いて論議をしようと言うのだ。

 

こんな両者討論会を通して、共同の党建設闘争に前進する新しい転機を準備する事が出来れば最善の結果となるだろう。そう出来ないとしても、この討論会は、互いの差異を正確に、あるがままに、理解する機会を提供する事で、未来の真情な協力の為の土台を残す事ができるだろう。

 

ヤン・ジュンソク(社会主義労働者連合 会員)

 

 

 

創党推進委なのか?党建設共闘団なのか?

 

 

社労連が、韓国のあらゆる社会主義者達と先進労働者達に、“<社会主義革命政党建設 労働者共同政治闘争団(以下、共闘団)>結成に、共に前進しよう!”と提案するや、或る同志たちは“どうせ、創党を目標にして、団体の連合で無い個人の加入でする様であれば、<共闘団>でない創党推進委を、共に結成するのが正しい”と答える。

 

既存組織を維持したまま作る<共闘団>ではない、既存組織を解散して作る創党推進委こそ、創党を保証することができると言うのだ。既存組織を維持する<共闘団>は、‘逃げ出す穴’を作って置いてするものだから、創党が保障されないとし、無所属の個人の立場からも、そんな<共闘団>には、入って来たくないだろうと言う。だから、党建設の経路の次元で‘<共闘団>→創党推進委→本党’ではなく、‘創党推進委→本党’が正しいと言う主張だ。

 

 

○党綱領(案)も無い創党推進委の結成?

 

 

ちょっと、尤もらしく見えるこの主張は、決定的な点を忘却している。<共闘団>とは違って、創党推進委であれば当然、党綱領(案)を確立して置き、出発しなければならない。党綱領の無い創党推進委だと言うのは、全く理屈に合わない。党綱領上の合意を遂げられないまま、どのようにして創党推進委を結成する事が出来るのか?

 

一次的に、党綱領に対する同意で結集しなければならないのであって、他の何を持って党に結集するのか?綱領上の一致が成り立っていれば、誰が推進委と共にするのに反対する事が出来るのか?

 

党綱領に対する一致どころか、まだ党綱領草案も互いに提出出来ていない状況で、直接、創党推進委に行かねばならないと主張するのは、良く見たとして、無邪気なことで、最悪の場合、無原則な機会主義だ。

党建設を、ただ、アクセサリー程度にしか考えない言葉だ。

 

 

ここで、或る人は‘そうであれば予め綱領準備チームの様なものを作って、合意された党綱領草案を早く出す事として、そこに推進委を結成すれば良いのではないか’と言う。果たしてその様に簡単なのか?問題がこの様に簡単であれば、本当のところ<共闘団>の様な過程を経る理由が無い。しかし、結論から言えば、その様なやり方では党建設準備、また合意過程が、責任ある様に進行されると言う保障がほとんど無い。互いに強制する手段も無い。

 

 

○綱領上の一致を、責任性ある様に強制する道

 

 

一旦、<共闘団>のような形態で結集し、単一の組織的実践をする中でだけ、それだけでも、綱領上の一致過程が強制されて、責任性を負いながら進行するだろう。そうでなくて、ただ既存のまま、各組織の活動が別々に進行されるままでは、何時でも、口に合わないと、綱領準備チームから飛び出しても強制する方法がない。些少な差異や、実践的重要性を持たない理論的争点を掲げて共に出来ないこと’を強弁しても、どうする筋道がない。この間のサークル政派間の論議の歴史を見る時、充分に予想される事だ。こんな面で綱領準備チームは、<共闘団>よりも遥かにもっと、‘逃げて行く穴’を作って置こうとしているのだ。

 

<共闘団>が、例え名目上、既存組織を維持する方式であっても、(それぞれの)組織が、実際の活動を<共闘団>に集中させる他はない。従って、この様な<共闘団>方式は、綱領準備チームの様に実際の組織活動はそれぞれ別にする方式より何百倍は、綱領の確立を保証するものだ。組織的実践を、それぞれ別にする綱領準備チームより、組織的実践を一緒にする<共闘団>傘下の綱領準備チームが、推進委結成の前提条件である合意された綱領を持ち出すのにあって、百倍は更に確実な保証であろう。

 

どうせ、一致された綱領無き創党推進委は、結成される事は出来無い。綱領上の一致を遂げる事だけをもって、ようやく既存組織を解散し、創党推進委へ行く事が出来る。そうであれば、綱領準備チームと<共闘団>中のある側が、既存組織の解散を実際に可能にして、実際にもっと早くするのか?やはり、綱領準備チームを通して推進委に行こうと言うことと、<共闘団>を通して推進委へ行こうと言うことの中で、どの道が実際、創党段階に進む事が出来る道なのか。なにが正しい党建設の経路であるか?

 

 

 

○<共闘団>が、更に確実な党建設の道筋!

 

 

この様な具体的状況について見る時、<共闘団>でなく、直接推進委と共にする事が、創党を保証する道と言う主張は、見かけとは違い、全く間違った話であり、実際は正反対だ。‘党建設の道’は、政治問題と分離された純粋の組織問題ではない。人為的に政治問題を分離させようとする瞬間、道筋は、またもつれる他は無い。推進委結成は一次的に政治的統一を前提とする。この政治的統一を確保する道は、党綱領上の一致を遂げる事以外に他の道は無い。

 

それは、非実践的な論争、観念的論争に流れることを食い止め、最も早く推進委に至る事ができる道だ。そして<共闘団>は、この綱領上の一致を、そのどんな道筋からも、もっと実践的に強制する事が出来る経路だ。<共闘団>は、未だ綱領上の一致を確保できない状況で、下記の様な最小限の基準だけを掲げているが、社会主義者達と先進労働者達は、この<共闘団>を通して、今即刻、共同の党建設闘争に突入する事が出来るのであり、そのどんな経路よりも更に確実に、早く創党段階に進入出来るのだ。

 

 

●労働者階級の自己解放としての、労働者権力

 

●議会主義の幻想を拒否する、労働者評議会

 

●虹色の左派連合党を拒否する、社会主義革命政党

 

●労働組合や現場組織で解消されない、社会主義現場分会と現場政治活動

 

●移行期の要求に立脚する、労働者政治闘争の組織化

 

●サークル主義を克服し、確固たる党

 

 

ヤン・ヒョシク(社会主義労働者連合)

 

(韓国)社会主義労働者連合

 

 

(訳 柴野貞夫 2009年10月11日)