ホームページ タイトル

 

(韓国 ハンギョレ紙・国際ニュース 2009118日付)http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/386525.html


         [沖縄ルポ] 政府は米国の圧力に屈服するな


駐日米軍ヘリ機基地移転に、小学生からお爺さんまで2万余名移転は駄目だの声
普天間基地を県内たらい回しするな。普天間飛行場の県外移転を公言してきた民主党政権のふらふらした歩みに、県民は、失望と憤怒を露わにした。

新政権は、米国の圧力に屈服せず県民の声を堂々と主張せよと、民心が爆発した。

                                                       キム・ドヒョン記者



沖縄の人々全てが、米軍基地に反対する事を覚悟したからですよ

8日午後130分ごろ、日本沖縄県宣野湾市海辺公園の野外劇場。車椅子に乗ったまま1時間越えるのに、摂氏27度の蒸し暑い沖縄の秋の天気の中でも、微動だにしなかったお爺さん、ハシモト・セイトは、短く口を開いた。じっと聞き入ってやっと聞こえる病弱な声には、大きな響きがあった。その瞬間にも、普天間基地のヘリ機などが周辺の上空をぐるぐる回った。日本全体の面積の0,6%に過ぎないが、駐日米軍基地の75%が集まっている基地の島沖縄だ。
遠くベトナム戦からイラク戦まで、米軍の出撃要塞だった沖縄は、この日、反・米軍基地の波で音を立てて揺れた。不便な身体を引いて、那覇市から1時間の道を掛けて来たハシモト爺さんの様に、沖縄全域から21,000余名の老若男女が、大会場をぎっしり埋めた。
2006年、米日政府合意で、宣野湾市の真ん中の駐日米軍海兵隊・普天間ヘリ機場を、沖縄県内の名護市・辺野古海岸に移す案が確定された以後、潜伏していた沖縄の反基地の民心が爆発したのだ。
普天間基地を、県内でたらい回しするな!参加者の各種プラカードは、普天間飛行場の沖縄県外移転を公言してきた民主党政権のふらふらした歩みに、失望と憤怒を露わにした。
新政権は米国側の圧力に屈服せずに、県民の声を堂々と主張し、普天間基地の名護移転計画を中止し、沖縄の外に基地を移さなければならない。
小さな水の流れが、大河を成す様に、この大会までは、各地域の小さいが持続的な叫びがあった。辺野古海岸で繰り広げる市民たちの移転反対座り込み示威は、2000日を通り越した。名護市のキャンプ・シュアブ正門前の一家族の土曜蝋燭示威は、この月で6年目を迎える。
7(土曜)夕方にも、キャンプ・シュアブ正門前には間違いなく、暖かい炎が一つ二つと灯った。お父さんのトクチ・タケオ(52)を始めとして、初等学校6学年の息子、双子の娘、お母さんなど五人の手には、蝋燭が持ち上げられていた。
辺野古の海を守りましょう。”“皆が守りましょう。”7歳の双子の娘達が可愛い声でスローガンを叫び、通り過ぎる車両と米軍に向かって手を振った。息子のタケル(12)は、私たちと同じ子供たちの為に、6年間蝋燭示威をして、12年間の米国基地反対運動を続けたお父さんが自慢ですし尊敬します。と、大人の様な言葉を言った。お父さんのタケオは、蝋燭を持ちながら基地反対に消極的だった人達とも心が通じる様になった。と伝えた。

(訳 柴野貞夫 20091114日)