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(韓国民衆言論・チャムセサン・2010年5月21日付)

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&nid=56888

 

 

 

 

(天安艦の沈没事件)“「決定的証拠報告」に対し、常識的疑問が更に生まれた”

 

 

 

イ・ジョンヒ(民主労働党国会議員)“米国と日本が包括的な同意書を前もって書いた有様”

 

 

 

キム・ヨンウク記者



 

民・軍合同調査団が、天安艦沈没が北韓の魚雷によるものだと言う決定的証拠として示した青色の‘一番(1번)’と書かれた魚雷のプロペラ破片が、疑問を更に増幅させている。

 

疑問の増幅とともに,はるかに決定的証拠となるに値する資料があると言う主張もさらに激しくなっている。

 

イ・ジョンヒ民主労働党国会議員は、天安艦の艦首と艦尾が分離された瞬間の熱映像監視装置(TOD)の動画の存在ついて、“軍の一線で、事件発生の直後から体系的に情報を歪曲したのではないかと見ている。”と疑問を再び示した。

 

イ・ジョンヒ議員は、21日午前CBSラジオに出てこの様に語り,“体系的な情報歪曲に、大統領まで含まれたと信じたくはない。”とし、“それで歪曲されたのではないかと見るので、大統領が関与しない事を願う。”と語った。続いてイ議員は、まだ国会は、民間の合同調査団の名簿さえ分からないと付け加えた。

 

イ・ジョンヒ民主労働党議員は、天安艦調査発表の1日前の日である19日、国会本会議で、天安艦沈没瞬間のTOD動画が存在し、これを合同参謀本部の高位関係者達もすべて見たと主張した。本会議でイ議員は、“3月29日某所で、合同参謀本部の情報参謀部長傘下の情報分析処所属のA大領(大佐―訳注)など関係者達と、合参の作戦参謀部傘下の情報作戦処のB大領(大佐)をはじめとする関係者達がTOD動画を見た。"とし、動画目撃者達の具体的な人的事項を明らかにした。



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▲(民・軍)合同調査団は、7年前確保した北韓の訓練用魚雷に表記した4号(4호)と言う字と、1番(1번)と言う表記方式が同じとし、‘魚雷が北韓製だ’と推定した。

 

 

イ議員は、“国会真相調査特委が、早晩稼動されれば、そこで民間合同調査団の名簿が誰なのか、そしてどんな調査をしたのか、またどんな会議を経てどんな討議をしたのか、国民が提起した疑問に対しては内部でどんな検討があったのか、TOD動画に対しては経路がどうだったのか、これらをすべて、一つ一つ確認をして見る事”とし、“全ての事を原点に置いて調査して見る”と自信を示した。

 

イ・ジョンヒ議員は、20日、民軍合同調査団が「決定的な証拠」だと取り出した、北韓魚雷のプロペラ破片をめぐっても、“その決定的証拠と言うものを見て、常識的疑問がさらに多く生まれた”としながら、“80年代に製作され、輸出用のパンフレットまで軍で入手した、北韓魚雷の設計図と全く同じ部品だと言うのであるが、それなら20年前に製造される事が出来たのではないか?”とし、魚雷性能と、書かれた文字すべてに疑問を示した。イ・ジョンヒ議員は、また“合同調査団の主張通りならば、少なくとも、爆発した後40日ぐらいは海水に浸かっていたと言う事”だとし、“マジックインクで書いた様な‘1번’の字が、鮮明な青色で残っている事自体が、あり得る事なのか常識的に疑問が出る”と明らかにした。

 

また、網打ち漁船が網で引き揚げたと言う部分についても、“正確な引き上げ地点さえ確認する事が難しく、また引き上げ以前に、この物質が海の中にどの様に、どんな状態で沈んでいたかに対しても、今、分らない状況”だとし、“250kgの爆薬が爆発する強力な爆発があったと言うのに、この部品は、本体と分離されただけで原型そのまま”だと指摘した。

 

ウオン・テジェ国防部スポークスマンは、同じラジオ(局)に出演し、“全体がすべて錆びたものでないし、錆びた部分に表記したものが、もしあったとしても、そんなものは見なかった”とし、“昨日‘1번’と書かれた部分は、ペイントが剝がれなかったし、’1번’と言う文字を書いた材料が油性インクだから、きのう見た方々は現場で見ればそのように疑問を持つ事もない。”と反駁した。ウオン・スポークスマンは、文字の材料を、“一旦油性インクと見て、成分を分析中”だとし、“必要であれば(成分分析結果を)明らかにする事が出来る”と語った。



(訳 柴野貞夫 2010・5・22)