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(朝鮮民主主義人民共和国・労働党機関紙・労働新聞23日付-論評)

http://www.kcna.co.jp/index-k.htm

 

 

挑発者達は、高い代価を支払うことになるだろう。

 

 

 

去る3月に起こった艦船沈没事件(チョンアン艦の沈没事件-訳注)を契機に始まった、傀儡達(李明博政権-訳注)の謀略騒動がこれ以上黙過出来ない重大な事態に至っている。

 

去る20日傀儡当局は、内外の非難と抗議にも拘らず、とうとう艦船沈没事件を、我々と無理やりに結びつけた、そのいわゆる≪調査結果≫と言うものを発表した。これは今、わが軍隊と人民の湧き上がる憤怒と敵愾心を爆発させている。

 

傀儡達の盲動は、我々に対する耐えがたい挑発であって、露骨的な宣戦布告として、艦船沈没事件を口実に北南関係を風飛雹散(ちりじりばらばらの意-訳注)させ、米・日相携え、共謀結託して、北侵戦争の火を爆発させる為の故意且つ計画的な陰謀策動だ。

 

南朝鮮の保守集団の輩が≪調査結果≫と言うもので、無酌定に≪北の仕業≫と断定したが、それは内外の嘲笑だけを呼び起こした。

 

傀儡達は、事件発生初期から、如何なる根拠もなく、彼らの警備艦が≪北の魚雷攻撃による沈没≫だったとか、≪北でなければ誰がしたのか≫と言う式の、出鱈目な推測とあて推量の論理を広げながら、≪北介入説≫を既定事実化した。この者らの捜査と言うものも、その謀略説に基づき組み立てられて来た。

 

問題は、南朝鮮当局が多くの捜査力量を急き立て、ほぼふた月の間も事件原因を究明したと大騒ぎをしたが、彼等が言いふらした≪北介入説≫を立証するだけの、そのどんな明確な結果も差し出す事が出来なかった事実だ。嘘が真実となることはあり得ない。むしろ、傀儡達の主張を否定する南朝鮮各界の声だけが高くなるだけだ。

 

現実がこんな事でも、南朝鮮当局が同族に無闇(むやみ)に食ってかかる≪調査結果≫を、急ぎ発表したのは不順な事この上ない。

 

(南朝鮮)傀儡集団が、嘘の≪証拠≫を作り出しておき、それに信憑性を付与して見ようと、しぶとさを発揮したが、それはむしろ艦船沈没事件が、彼等がでっち上げた自作劇であり、謀り事をするための幼稚な捏造品であると言う事だけを反証してくれている。

 

艦船沈没事件こそ、対決に錯乱した逆賊輩党の前例なき、特大形の詐欺謀略劇だ。

 

さらに、見過ごす事が出来ない事は、その所謂≪断固とした懲罰≫と≪戦争を辞さざる事≫を騒ぎたて、西海(黄海―訳注)海上に武力を集中させる一方、北南関係を全面遮断し≪国際社会との協力と制裁≫を云々しながら、外勢と野合し、情勢を一触触発の緊張局面へ追い立てている事実だ。即ち、ここに今回の事件と関連する、傀儡輩党の真の目的が如実に現われている。

 

事実、彼らにあっては、≪事件調査≫の様なものは、それ程、重要視しなかった。≪事件調査≫の集団遊びは、単に、≪北介入説≫を積極流布させるものとして、南朝鮮各界に同族に対する敵対感と対決の雰囲気を口を極めて鼓吹すると同時に、そのいわゆる≪安保危機≫を当てにし、外勢と一緒に北侵略戦争の挑発へと、公然と向かう為の世論追い込み騒動に過ぎなかった。

 

南朝鮮野党と、進歩言論達が、当局が何のために確実な証拠もなく生半可に、≪北が攻撃したと予断し、懲罰を騒ぐのは異常だ。≫と主張した事も、保守輩党が艦船沈没事件を、どんな目的に悪用しているかと言う事に対する明白な示唆だ。

 

「袋の中の錐(きり)は、隠す事は出来ない。」事態は、傀儡好戦狂らが艦船沈没事件を、同族対決と北侵略戦争挑発のための凶悪な目的に悪用しながら、米・日と共謀結託し、核戦争の道に狂ったように疾走していると言う事を論駁する余地もなく証明してくれている。

 

こんな無知粗暴な好戦狂らに、どんな慈悲が必要なのか。狂った犬には棍棒で打ちのめすのが身分にふさわしく、同族(朝鮮民族同士―訳注)にぞんざいに食ってかかり、対決戦争の狂気を弄する反逆の輩達を、我が軍隊と人民は受け入れないだろう。

 

祖国平和統一委員会は代弁員声明を発表し、現事態を戦争局面と見なし、艦船沈没事態と関連した逆賊輩党の≪対応≫と≪報復≫に対し、北南関係の全面閉鎖、北南不可侵合意の全面破棄、北南協力事業の全面撤廃等、無慈悲な懲罰に強力に対応していくものであることを厳粛に宣言した。我々は絶対に空言をしない。

 

万一、リ・ミョンパク輩党が無謀に跳ね上がり、敢えて我々に挑戦を仕掛けたら、怨讐の本陣を根こそぎ全部押しつぶし、祖国統一の歴史的宿願を成就するであろう。

傀儡達の無文別な妄動は、必ず、民族を背いた反逆徒輩達の、もの悲しい葬送曲へ繋がる事となるであろう。


 

(訳 柴野貞夫 2010・5・26)