（韓国民衆言論・チャムセサン　2010年6月16日付　国際記事）

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&nid=57290&page=1&category1=38

FIFA（国際サッカー連盟）“北韓のサッカー中継は合法である。”

‘アジア太平洋放送連合（ABU）が、北韓を含む7カ国に、映像提供の協定をむすんでいる。’と。

○6月14～15日に、韓国発で、世界と日本の放送媒体、商業新聞に一斉に報道された、「北韓によるワールドカップ映像の無断使用」という捏造報道は、「チョナン艦沈没事件」報道とともに、韓半島の軍事的緊張を虚偽と捏造によって高め，北韓への不信を広める世論操作を通して、帝国主義的軍事協力の強化を図ろうとする日米韓の動きに触発されている。管民主党政府は、普天間問題を、千百回の嘘を積み上げて「事実」に化けさせ大衆に刷り込まれた、「北の脅威」というプロパガンダで乗り切ろうとたくらんでいる。帝国主義の戦争屋どもは、すぐばれる嘘でも、資本主義制度の存続に利害を持つ巨大な言論媒体を通じて流し続けるだろう。彼等が虚偽の報道を小さく訂正するときもある。しかし、彼らの嘘は真実の様に、すでに一人歩きしはじめているのだ。 　（訳者解題）

本文

北韓の朝鮮中央TVが、南アフリカ共和国・ワールドカップの映像を録画放送した問題に対して、国際サッカー連盟（FIFA）は、“我々は、アジア太平洋放送連盟（ABU、本部・クアラルムプール）が、北韓側に映像を提供することで、すでに合意している。”と、日本の毎日新聞が16日報道した。

この問題に対して、毎日新聞は韓半島全域の放送権を主張する韓国のSBSが、“無断使用された”と言っていたが、FIFAは“ABUが、我々のガイドラインに基づいて映像を提供した。”と、語ったと明らかにした。

AFP通信によれば、FIFAとABUは11日開幕の試合直前に、この協定に署名した。北韓以外にも、東チモール、ラオス、キルギススタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンなど、総７か国の貧困国に、映像を提供する事に合意したと言う。ABUは、プログラムの共同製作や相互提供を目的に、1964年に創立された非営利組織として、現在５８ヶ国と地域の200個以上の団体が参加している。

06年ドイツ大会では、事前の合意に基づいて韓国側が北韓側に映像を提供した。今回、大会は、SBSと北韓側が事前交渉したが、哨戒艦沈没事件など南北関係悪化で協議が中断されていた。

一方、クローリ米国務次官補は、15日の記者会見でこれと関連し、北韓を“犯罪国家”だと非難した。国務次官補は、‘無断放映の報道’に対し、“これが、北韓の特徴だ。”と主張した。

“周辺国との正常的な関係を積み上げて合法的な取引を始める事も出来るのに、ワールドカップTV信号を盗用しようとしている”と非難した。

AFPなどによれば、（北韓に対する）米国のこの様な非難は、全く根拠が無いものだ。

（訳　柴野貞夫　2010・6・16）