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(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 6月9日付)

http://www.uriminzokkiri.com/2010/main-gisa.php?Rel_key=17887&keyname=Rel_key&tblname=tblkcna

 

 

逆賊輩党は、もっと遅くなる前に、自ら進んで真実を明らかにするのが良いだろう。

 

(イ・ミョンパク逆賊徒党が言い触らす、捏造劇の荒唐無稽なる事を暴露する)

 

 

 

朝鮮民主主義人民共和国 国防委員会政策局代表、記者の質問に回答

 

 

(ピョンヤン6月9日発 朝鮮中央通信)

 

 

(訳者解題)

この6月9日付の、朝鮮民主主義人民共和国 国防委員会政策局代表の(朝鮮中央通信記者の質問に対する)回答は、(国防委員会が)6月1日に労働新聞に掲載した、「イ・ミョンパク政権が5月19日に、“イ大統領のベルリン提案の真意を北に伝えた”と言う、北京での北・南秘密接触に対する南韓の発表は、真実を歪曲し、北南関係を破綻させる捏造劇」と言う国防委員会発表を、逐一否定して来たイ・ミョンパク政権と統一部長官ヒョン・インテクの公式発言を、嘘の上に嘘を重ねるものとして、詳細な具体的事実で暴露したものである。

 

イ・ミョンパク政権は、「秘密接触」は○“首脳会談を目的にしたものでない。”その場で、○“「チョナン艦・ヨンピョン事件」に関し、折衷案を提示した覚えはない。○首脳会談に関し、日程別に提案した事もない。○決裂段階で金封筒を差し出した覚えもない。”と、全面否定した事に対し、朝鮮民主主義人民共和国 国防委員会は、次の様に指摘している。

 

「逆賊輩党が秘密接触に出たのは、北・南関係を全面的に破たんさせた責任から逃れる為の打算にすぎなかった。-秘密接触過程に現れた逆賊輩党の態度は、民族的和解と協力、平和と緊張緩和を願う時代の要求と同胞の念願には素知らぬ顔で、-来年度にある<大統領選挙>と<国会議員選挙>に有利な環境を準備しようとする計略の実現だけ執着していたと言う事を実証している。」と。

 

そして、「万一、彼等が最後まで、真実を明らかにする事を拒否し、同族欺瞞と謀略捏造に頼るなら、我々は秘密接触の全過程の録音記録を満天下に公開せざるを得ない。-こんな措置は、(我々が)政治の主人公である人民大衆の利益に、徹底して服従しなければならない為だ。」

 

 

 

(本文)

 

イ・ミョンパク逆賊徒党が、青瓦台代弁人なる者を立てて、北京秘密接触でその所謂≪ベルリン提案≫の≪真意≫を、我々に伝達したと公式発表した内容が、真っ赤な嘘と言う事は、既に世上に一つ残らず発覚した。

 

我々の1次発表(訳注―本サイト6月4日付更新記事参照)があった後、慌ただしく逆賊輩党は、秘密接触があったがそれは≪首脳会談≫の為の接触で無く、≪チョナン≫号沈没事件とヨンピョン島砲撃戦に対する≪北の是認、謝罪≫を引き出すための接触だったと言う事実を否認し、白日下に露見したあらゆる事実に対し、見通しもなく否定し、全面歪曲、責任逃れする道に立ち入った。

 

さらに、我が国防委員会代弁人によって、秘密接触の内容が≪転倒(話が逆と)≫されたと、また新たに嘘を言い繕う事で、我々を引きずり込む捏造劇を演出している。

これと関連して、秘密接触に出席した朝鮮民主主義人民共和国 国防委員会政策局代表は、9日、朝鮮中央通信社記者の質問に次の様に回答した。

 

世上に公開されたように、逆賊輩党が北・南秘密接触に出たのは、北・南関係を全面的に破綻させた責任から脱け出して見ようとする、愚かな俗ぽい打算だった。

 

我々は元来、逆賊輩党の体質化された同族拒否感と病的な対決本性に対し、百も承知だったが、南側が≪チョナン≫号事件とヨンピョン島砲撃戦を、≪これ以上、取り上げない。≫と言う立場を明らかにしながら、秘密接触を何回も提案して来たので、この機会に北・南関係を改善し、自主統一と平和繁栄の道を共に歩んで行く意思が有るのか無いのかと言う事を、最終確認して見る事も悪くないと考え、それに応じる事となった。

 

しかし、秘密接触過程に現れた逆賊輩党の態度は、民族的和解と協力、平和と緊張緩和を願う時代の要求と同胞の念願には素知らぬ顔で、ひたすら、北・南関係を破綻させた責任から逃れて、来年度にある≪大統領選挙≫と≪国会議員選挙≫に有利な環境を準備し様とする凶悪な計略の実現にだけ執着していたと言う事を実証してくれた。

 

その代表的な実例が、秘密接触の状況を捏造した上で、先に(その捏造した内容を)公開したような背信行為であり、それでも足りず、接触過程で犯した反民族的な言行などに対し、必死で回避、否認する手品を操っている事だ。

 

我々は、逆賊輩党の主張がいかに荒唐無稽かを、具体的な事実を通して、今一度暴いて明らかにしようと考える。

 

 

 

まず、すでに知られた秘密接触が、≪首脳会談≫開催を目的とするものでなかったと言う逆賊輩党の話(おしゃべり)は、完全な嘘だ。

 

我々には、傀儡統一部政策室長キム・チョンシクが話した言葉がある。

 

彼は、我々と会うやいなや、今回の秘密接触は≪首脳会談≫開催の為に、≪大統領≫の直接的指示と≪承認≫によって準備されたと言いながら、その≪意味≫を浮き彫りに(はっきりと)させた。

 

そうしながら、傀儡統一部長官ヒョン・インテクが直接、接触の全過程を主管(取り仕切る)しているのであり、青瓦台にも、唯一つの線を通して状況報告をしていると言った。

 

キム・チョンシクは、今回の接触は、去る時期、≪大統領≫秘書室や情報院が、統一部をさし置いてした秘密接触とは違うと言う事を、力を込めて強調した。

 

そして今回の秘密接触が、イ・ミョンパクとヒョン・インテク、情報院長、≪大統領≫秘書室長、秘密接触に派遣された人達以外には、その誰も知らない最大極秘として取り扱われているのであり、南朝鮮社会の特殊性からそれが知られると、非常に良くないので、事が成る前までは、あらゆる内容を必ず秘密に付してくれと、2度3度、繰り返し懇請した。

 

 

 

次に、≪謝罪≫と関連した折衷案を取り出した事も、哀願した事もないと言い張ることは、(恥ずかしさで)顔から火が出る弁明だ。

 

今この時間にも我々は、ヒョン・インテク(統一部長官)の指示だと言いながら、二つの事件が南北関係改善の為に≪賢く越えなければならない山≫だと言った言葉の数々を鮮明に記憶している。

 

接触の場で、彼等は≪チョナン≫号事件に対する、所謂≪以南の感情≫と言うものを取り上げながら≪謝罪≫なるものを取り出す途中で、我々の即自的な排撃に直面するや一歩退いて、北側から見れば≪謝罪≫でなく、南側から見れば≪謝罪≫に看做される折衷案でも取り出そうと媚びへつらいし始めた。

 

それも通じない事となるや、後には最小限≪遺憾≫でも表示してもらえば、それを≪謝罪≫として受け入れ、今までの対決政策も撤回するだろうし、≪首脳会談≫も早く推進することが出来ると泣き声をあげた。

 

我々は、はっきりと申し渡した。我々と関係のない事件、正々堂々たる自衛権行使に対し、≪謝罪≫を出させようとすること自体が、我々に対する侮辱であり、不純な対決企図の発露である。こんな秘密接触は必要ないので、直ちにソウルへ帰れと言った。

 

すると彼等は、≪頼むから、少し譲歩してくれ≫と相見る事が忍びない位に、卑屈に動きまわった。

 

 

 

次に、≪首脳会談≫を日程別に提案した事(について)も、提案するはずもないと言ったことは、破廉恥な無理押しだ。

これに対しては、青瓦台秘書室対外戦略秘書官キム・テヒョがはっきりと語る事が出来るはずだ。

 

我々の、原則的で道理整然たる主張に反対する彼等の不当な固執のため、双方間のどんな合意も出来ず、接触が決裂されることとなるや、キム・テヒョは、≪首脳会談≫は必ず成し遂げなければならない。現当局は、時間が極めて差し迫っていると言いながら、≪大統領≫の≪意見≫を反映し作成したと言う、日程計画と言うものを取り出した。

 

それが即ち、マレイシアで秘密接触を一度さらに持って、後に続いて長官級会談をした後、6月には板門店で、8月にはピョンヤンで、次の年の3月にはソウルで≪核安保首脳会議≫が進行される期間に、≪首脳会談≫を続いて持とうと言う、時間表だった。

 

それに対し我々は、どんな合意も出来なかった現状態で、こんな時間表がどんな必要があるのかと、面と向かって反駁を与えた。

 

恐らく、キム・テヒョの記憶にも鮮やかだろう。

 

具体的な日付けと場所まで明らかにした一方的な≪首脳会談≫の時間表まで出して置いても、今になって、違うと言い張っても果たして真実を回避することが出来るのか?

 

 

次に、金の封筒を出してから赤恥をさらしたと言うのは、荒唐無稽な事だと(南韓が)弁明する事も、笑止千万だ。

金封筒事件の主役である青瓦台秘書室・対外戦略秘書官キム・テヨと、情報院局長ホン・チャンファに尋ねてみれば十分だろう。

 

接触が決裂状態に至る事となるや、キム・テヒョの指示によりホン・チャンファがトランクから金封筒を取り出すと同時に、キム・テヒョはそれを受け取り、我々の手に握らせようとした。

 

我々が、すぐ投げ返すや、キム・テヒョは顔を赤らめ、もぞもぞとしていたし、ホン・チャンファは、ぎこちない動作でトランクに慌てて金封筒を片ずけ、我が代表たちに別れの挨拶もろくに出来なかった。

 

逆賊輩党は、初期には、金封筒を取り出した事がないと言い張ってたが、今になって秘密接触を、≪首脳会談≫実現に引っ張っていく為の≪対価性支払い≫よりは、接触を主催した側が、費用を払う事となったことに依るものだと、事実を歪曲している。

 

彼等が主張するものの様に、会談を主催した側が必要な費用を支払う事が慣例であれば、どうして、先に進行された二回の秘密接触時には出さなかった金封筒を、決裂が確実になった最後の秘密接触で取り出したのか?と言うことだ。

 

ことに、我が大使館で寝食と運輸手段を保障したと言う事を、知らないはずがない彼等が、我が大使館に滞留費の面倒を見ようと準備したのか?

 

難癖をつけるにも程がある

 

金封筒事件は、あらゆる事物現象を、金銭を通して見る事に習慣となったイ・ミョンパク逆徒と、その雇われ使い走りの様な、程度の低い輩の黄金万能主義の思考がもたらしたものとして、北・南関係史にまた一つの秘話として記録されるだろう。

 

逆賊輩党が、天下に稀な、捏造の名手と言う事をわからない事はない。

そんな我々が、秘密接触過程の事実を、この様に具体的に挙げることとなるのは、逆賊輩党が真実を誤導するのに、引き続いて新しい捏造に頼っているからだ。

 

今、イ・ミョンパク逆徒は、秘密接触に関与するどころかその進行過程に対し、気配も察することが出来なかった、何も知らない傀儡国務総理 キム・ファンシクを通して、なんだかんだと、しどろもどろに話すかと思えば、今回の接触を主管した傀儡統一部長官ヒョン・インテクは、公式席上で悪質首謀者の正体を隠して事実を歪曲しようと、脂汗を落としまくっている。

 

一方、秘密接触参加者達を、外部世界と徹底して孤立させて置き、そのどんな繋がりも全面遮断して置いているのであり、この接触の最高首謀者であるイ・ミョンパク逆徒は、≪現時点で、<大統領>の口がもっと大きい強振や津波を呼ぶことが出来る≫と言う事から、一切緘口無言する事で、今回の事件のより大きな後果(悪い結果)を、事前防止して見ようとしている。

 

我々は、今回の秘密接触の内容と真実を知りたいと言う人々に頼む。

 

今回の接触を指示し、≪承認≫してやったイ・ミョンパクに直接問うてみなさい。そうすれば、すべての事が分かる事となるだろう。

 

そして、背後で接触の全過程を主管したヒョン・インテクに問いただしてみなさい。そうすれば、始めから終わりまでを知る事となるだろう。

 

秘密接触参加者達である、キム・テヒョ、キム・チョンシク、ホン・チャンファに、事実の当否に対し、具体的に問うて見る事が良いだろう。そうすれば、あらゆる内容がもっと明白になるだろう。

 

万一、これ等すべての者が、最後まで真実を明らかにする事を拒否し、同族欺瞞と謀略捏造に頼るなら、我々は不可避に、接触の全過程に対する録音記録を満天下に公開せざるを得ない事となるであろう。

 

我々が執るこんな措置は、北・南関係が、我が民族共同の重大事であり、同胞の為の政治が、何人かの逆賊達の汚い利己的目的実現に悪用される事を許容せず、政治の主人である人民大衆の利益に、徹底して服従しなければならない為だ。

 

流れる時間は、同族対決に狂奔して来たイ・ミョンパク逆賊輩党が、どんなに筋道が違った鉄面皮な連中であって、嘘と欺瞞で民族を愚弄して来た、腹立たしい醜い人間達であるかと言う事を、明らかに知る事となるだろう。

 

イ・ミョンパク逆賊輩党は、もっと遅くなる前に、自分の口で真実を明らかにする事が良いだろう。

 

(訳 柴野貞夫 2011年6月16日)

 

 

関連サイト

 

11年06月04日更新 世界を見る-世界の新聞から
そのどんな権謀術数でも、北南関係を破綻させた責任から抜け出す事は出来ない (朝鮮民主主義人民共和国・朝鮮中央通信 2011年6月1日付け)