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(朝鮮民主主義人民共和国 朝鮮中央通信 2011818日付報道記事)
http://www.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=gisa3&no=40420



             朝鮮民主主義人民共和国外務省代弁人談話


我々の度重なる警告にも拘らず、米国と南朝鮮当局は、遂に我が共和国に反対する極めて挑発的で、侵略的な、ウルジ・フリーダムガーデイアン合同軍事演習を行った。
米国が南朝鮮当局と野合し、繰り広げる今回の合同軍事演習は、力で我が共和国を圧殺しようとする、相変わらずの敵対的本性を如実に露わにした北侵略核戦争演習だ。
これは、朝鮮半島の平和と安全を願う、内外の一様な志向と要求に沿って折角準備された対話の雰囲気を破壊し、情勢をさらに悪化させる結果を招き寄せている。
一方では対話の看板を掲げ、他方では、対話相手を狙った侵略戦争演習を繰り広げる米国の行動は、前後がまったく一致しないものであり、彼らが果たして対話に真摯なのかと言う疑問だけを募らせている。
彼等は、対話のうあべに隠された凶悪な下心で侵略戦争の刃を研ぎながら、我々には戦争を食い止める核抑制力を強化するなと要求することこそ言語道断だ。
特に、今回の合同軍事演習に、我々の核武器を探索し破壊する使命を持った特別行動部隊と言うものを参加させた事は、極めて尋常ではない動きだ。
醸成された事態は、米国が、対話と話し合いを通した朝鮮半島の非核化ではなく、強盗的方法で我々の核抑制力を奪い取る機会だけを狙っていると言うことを見せて呉れている。
これに対処して、我々が自衛的核抑制力を更に強化することに拍車を加えなければならないと言うことは、事物の正当な条理だ。
対話と話し合いの方法で、朝鮮半島の平和を守護し非核化を実現しようとする我々の立場には変わりがない。
しかし、我々を、力でどうかして見ようとする、そのどんな企ても対話と両立される事はなく、我々のやり方の無非慈な対応方式に直面する事となるであろう。
主体100(2011)817
ピョンヤン

                                             (訳 柴野貞夫 2011820)

<訳者解題>
728日〜29日のボズワースとキム・ゲグアン第一外務次官との朝米高官協議から半月にも経たない内に、<作戦計画・5027>による朝鮮民主主義人民共和国の政治的・軍事的拠点攻撃と、国家指導部に対する暗殺テロを含む公然たる侵略戦争演習を、816日米国と南朝鮮が発表した。米軍は作年の2倍、3万、南朝鮮軍56000を投入し、<官民軍統合防衛体制点検>に動員される政府職員を含め、53万に依る大々的北侵略戦争挑発だ。
816日〜28日に亘る、この米・韓軍事演習(ウルジ・フリーダムガーディアン)は、朝鮮民主主義人民共和国に対する核攻撃を含む、露骨な北侵略戦争の予行演習である事は明らかである。
朝鮮戦争の休戦締結から58年の長きにわたり、朝鮮民族の分断を固定化し、統一を妨害するばかりか、朝鮮民主主義人民共和国に対し、核攻撃の脅しをかけ、半島の戦争危機を常に煽り、今日も尚、半島北部の社会主義体制の圧殺を狙った米・日帝国主義と、南朝鮮の軍政与党・イミョンパク徒党の北侵略戦争挑発は目に余りある。
一体、世界の近代史において半世紀の長きに亘り、米国をはじめとする資本主義列強から巨大な軍事的脅迫と経済的封鎖に晒されて来た国は、朝鮮民主主義人民共和国を除いて他にない。
体制破壊を狙う不当な軍事的脅迫から解放され、社会主義建設にとって全く不必要な軍事的負担の増大から逃れる為に、朝鮮半島の平和こそ、朝鮮民主主義人民共和国が、体制を挙げて追及している道である。
それは、社会主義建設にとって、軍事費や核武装は全く無駄な経費であると言うことだ。平和を誰よりも追求し、軍事的手段や核兵器による恫喝を止めるよう訴え、朝鮮戦争の休戦協定を平和協定に置き換える事を一貫して世界に訴えて来た国は、他でもなく朝鮮民主主義人民共和国である。

 

814日付ハンギョレは<http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/491698.html>、日本の朝日新聞が13日報道で、昨年8月の<ウルジ・フリーダムガーディアン>の作戦演習と同様に、今年も「ピョンヤンに侵入した<特殊部隊>が、国防委員長を逮捕する具体的作戦計画を立てている」と、ソウルの軍事消息筋の情報として記述している事を伝えている。
「コンピューターを利用した指揮所演習」であろうが何であろうが、かかる米帝国主義と南朝鮮軍政与党政権による、朝鮮民主主義人民共和国への、白昼的居直り強盗による殺人テロ行為の軍事演習は、断じて容認されるものではない。
12月のヨンピョン島事件は、<ウルジ・・>合同演習の一環として行われた朝鮮民主主義人民共和国への挑発的砲撃に対する度重なる警告を、南朝鮮軍が無視した結果であった。
その数日後には、日本の自衛隊も、陸海空3軍、34000とその艦船40隻、空軍250機が、米国の核空母・<ジョウジ・ワシントン>とともに、<作戦計画5027>による北侵略計画の一環として、日米合同軍事演習を日本海から沖縄に至る、日本全域で展開した事を忘れてはいけない。それは、韓国の将兵も参加した事実上の日米韓3国軍事同盟であり、朝鮮民主主義人民共和国への侵略的上陸を想定した演習であった事は、公然たる事実である。