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(韓国民衆言論 チャムセサン 2011年9月21日付)

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&nid=63184&page=1&category1=2

 

 

 

チェジュ(済州)海軍基地工事―(国家による)‘不法、脱法’に対し、直接行動辞さず。

 

 

<カンジョン・村会、汎国民対策委など、工事現場正門前で記者会見開催・・警察と衝突>

 

 

<訳注>

現地住民と韓国の各界民衆の反対運動を無視して、チェジュ島カンジョン村・クロムビ海岸に強行建設されている「チェジュ海軍基地」は、東海(日本海)と西海(黄海)に面し、米韓相互防衛条約によって米軍が自由に使用する事が出来る戦略的に「理想的」な位置となる海軍基地である。米帝国主義は、日本本土と沖縄の拠点にくわえ、極東アジアの奥深い位置で、原子力空母、イージス艦等を配備し、中国と朝鮮民主主義人民共和国に対する軍事的威嚇と侵略の橋頭呆を、身銭を切らず持つ事となる。

この地(クロムビ岩海岸)は、青銅器時代から朝鮮王朝を通して貴重な埋蔵文化財の宝庫でもあり、住民と各界団体からも、基地建設の許可をめぐる国家による違法行為を糾弾し、即時工事の中断を求める戦いが、本土から動員された戦闘警察兵力の鎮圧にもめげず多くの逮捕者を出しながら、今なお継続されている。(「海軍基地建設に対する決死的闘争―朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞」参照)

 

 

 

(本文)

カンジョン(江亭)村・チュントク(中徳) クロムビ( 雲雨?)海岸で、海軍基地建設工事が強行され、カンジョン村会を始めとする市民社会、宗教、地域団体などが海軍の不法工事強行の中断を要求した。

 

 

   

    

カンジョン村会とチェジュ軍事基地阻止汎国民対策委、天主教チェジュ教区・平和の島特別委員会など、10の団体などは、21日午前10時30分、海軍基地工事現場近隣で海軍の不法工事強行中断を要求する記者会見を開催した。

 

しかし警察は、工事現場正門前に警察兵力を配置して記者会見を妨害し、記者会見参加者達と衝突を引き起こした。20日にも工事強行に反撥した天主教司祭と修道女、など60余名が工事現場正門前でミサを執り行ったが警察と衝突が生まれたところだ。

 

警察側は、工事現場の向かい側で記者会見を開催することを要求し、記者会見参加者達を取り囲んだし、参加者達は平和的な記者会見の保障を要求し警察と対峙した。警察は、“20日にもミサをすると、工事現場正門前を占拠し、工事と通行に妨害となった。”と主張し、参加者達は“多くの警察兵力が記者会見を無理に妨害していることが、通行にもっと妨害となる”とし、警察兵力撤収と記者会見の保障を要求した。

 

   

 

   

 

結局トラブルの末に、記者会見は30分ほど遅れたのであり、参加者達は午前11時頃、工事現場向かい側で記者会見を進めた。この場でム・ジョンヒョン神父は、“昨日、“クロムビ岩が叩き壊されていると言う知らせ聞き、身を落ち着かせる事が出来ず、時局大会の場で嗚咽した。”とし、“時局大会を終えてカンジョンに帰って来たが、海軍は工事を国民に隠そうとしており、記者会見は阿修羅場であり、気がおかしくなりそうだ。”と吐露した。

 

     

 

コ・グォンイル、カンジョン村海軍基地反対対策委員長は、“政治圏でも、国政調査期間には工事を中断しなければならないと、海軍に要求したが、海軍はこれさえ無視し、クロムビ岩を掘削機で壊している。”とし、“この様に、国民を敵とする海軍は必ず国民の力で審判を受けるもの”と警告した。

 

続いて参加者達は、記者会見文を通して“各種の不法と言う不法、便法、脱法で染み付いた国家事業が、即ちこのチェジュ海軍基地であるからには、この場を借りて、海軍の不法工事を防ぐ為の直接行動も辞さないだろう。”と明らかにした。

 

一方記者会見が終わった後、午前11時20分頃、天主教司祭と信徒30余名は、同じ場所でミサを執り行った。天主教側は今まで毎日、午前11時、コサマト交差点でミサを進行して来たり、工事強行の知らせが伝えられ20日から工事現場正門前でミサを執り行っている。




(訳 柴野貞夫 2011/09/22)