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(韓国ネットニュース・PRESSIAN−世界ニュース 2012315日付 )http://www.pressian.com/article/article.asp?article_num=30120315114355&Section=05



     北、核合意の履行が本格化、IAEA査察団訪北の時間表も



‘脱北者’に取りすがる韓国だけが一人ぼっち

韓国を除外した六者会談参加国と北韓の対話の幅が拡大している。その中で、南北関係だけが唯一つ突破口を探す事ができないでいる。
韓国は対話の糸口を探すどころか、脱北者’北送問題で、国際外交舞台の場で取っ組み合いを繰り広げるなど、対立だけが酷くなる状況だ。
ロシア国営ラジオ[ロシアの声]は、「14日(現地時間)、北韓と米国はオーストリアのウイーンで開かれた国際原子力機構(IAEA)理事会で、IAEA査察団の北韓復帰問題を論議した」と伝えた。先月北京で結んだ北韓・米国の「2・29合意には、「IAEA査察団が北韓の核施設に復帰する」という内容が含まれている。IAEA査察団が3月末までにピョンヤンを訪問し、実務協議をしたうえで、4月中に本格的な活動を始めるとの具体的な時間表まで出てきている。
去る612日米国を訪問したリ・ヨンホ北韓外務省副相(次官)は、IAEAの査察時期に対し近い将来になるだろうと答えた。日本の読売新聞が報道では、リ次官の米連絡事務所開設の提案発言は、北韓の高位外交官が先に提案したという点で、対米協議に対する積極性の現れと分析している。これは、2000年の北・米共同コミユニケ以降、北・米関係が近付いた時毎に登場する主題だが。
日本も、北韓との対話チャンネルを稼動する兆候がある。15日、日本の極右保守紙サンケイ新聞は衆議員・中井洽(なかいひろし)前公安委員長が17〜18日にモンゴルを訪問する過程で、北韓のソン・イルホ 朝日国交正常化交渉担当大使と接触する予定だ」と報道した。中井前公安委員長は、この1月にソン大使と接触している。ここで、195080年代に在日同胞と一緒に北韓に入った日本人の帰国問題を協議しながら、食料支援問題まで取り上げる可能性もあるとのことだ。
北韓は中国・ロシアとの関係も強化している。米国の日程を終えたリ・ヨンホ外務次官は、予定になかったロシア訪問の日程を作り、モスクワに立ち寄った。ロシア六者会談主席代表 イゴール・マルクロフ外務省アジア・太平洋担当次官と会っている。今後、リ・ヨンホ次官は中国を訪問し、中国の六者会談主席代表であるウ・ダウェイ(武大偉)韓半島事務特別代表と、六者会談の再開と関連した最近の状況を協議するとのことだ。
韓国もリ・ヨンホ次官の米国訪問に合わせ、イム・ソンナム外交通商部・韓半島平和交渉本部長を派遣したが、北韓との意味ある接触は遂げる事が出来なかった。リ・ヨンホ次官は米国滞在当時、南北関係に対し「6・15共同宣言」と「10・4宣言」の履行を強調しながら、(南側に)そんな意思は無い様だと明らかにした。
特に‘脱北者’強制北送問題によってつくられた南北関係と韓中関係の緊張は、韓国の足首を強く握っている。特に、去る12日ジュネーブの国連人権理事会(UNHCR)会議で、南北代表団が物理的衝突を引き起こした。これは、北韓との関係悪化は無論、韓国の外交的立場を貶めたという評価だ。
国連は韓国側に許されない事と不快感を表明した。、衝突当時、北韓代表部が沈着な姿を見せていた。一方、(韓国)国会代表団はセヌリ党(訳注ハンナラ改め、南韓政権与党)アン・ヒョンファン議員の負傷責任を北韓と国連に転嫁した。この点もまた、(韓国の)「外交的恥晒し」との指摘だ。写真 北韓人権問題を論議する国連人権理事会 (UNHRC)会議場で、12日(現地時間)脱北者北送阻止運動の為に参席した国会代表団と、駐ジュネーブ北韓代表部大使の間で衝突が引き起きた。(写真・KBS

この日の騒動は、韓国マスコミ以外は重要に扱わなかったが、一部外信などは、学校給食の時間にでも見るような争い今後、国連会議の場から南韓と北韓を切り離すのが最善だろうとして嘲笑した。国際社会が‘脱北者’問題に関心を持つようにとする政府の意図を、政治家が出てきて面白くした格好だ。

韓国側代表団の行動は通米封南を強化している北韓に対南非難の種を与えた

14日、北韓の対南ウェブサイト[我が民族同士は、国連人権理事会の会議場で、傀儡国会代表団の札付き者を連れ、招請されてもいない会議に顔を出し、同族対決の乱闘を弄した。このセヌリ党と自由先進党の輩達は、警備員によって阻止、監禁された。国際的規範と外交慣例も知らない政治ヤクザの醜態として、世界の面前で赤っ恥さらした」と非難した。
脱北者’問題をめぐり、関連国間の対話の雰囲気に逆行して、政府は(北に対し)国際社会を背景にして圧力を加える戦略だけを強調し、北韓との関係改善はおろか、‘脱北者’北送に反対する国内世論を、外交的成果につなげる事もできないでいる。離散家族の対面や食料支援、‘脱北者’問題などは関係改善カードに有効なのに、政府は顔をそむけている状況だ。
                                            (訳 柴野貞夫 2012317日)