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(韓国 民衆言論 チャムセサン   2007年3月5日 )

 

〔解放を目指すインティパダ〕(43)シリーズ

 

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&id=38718&page=15&category1=38

 



米国は、イラン侵略準備を完了した

 

 

(米国が、今、イランに対する侵略戦争の準備を完了したことに目をそらすな)

 

 

 

ブッシュ政府の能力を過小評価するのはいけない

 

 

 

米国は、イランに対し、核武器を使用しない大規模戦争を始める為の軍事作戦を、何時でも実行することが出来る。米国は、疑心される大量殺傷武器の設備に対する攻撃をこえて、在来式武器を使用して、イランの軍事と政治、経済基盤施設を一昼夜に、破壊することが出来る権限を、ブッシュ大統領に与えると言う。

匿名の英国軍の消息筋によれば、サダム・フセインがバクダッドから追われるや否や“米軍は、イランに全ての関心を移した。”米軍歩兵隊が、イラク戦争の泥沼にはまり込んでも、米軍はこの戦略を継続進行した。

 

米陸軍と海軍、空軍、海兵隊は戦争計画の準備が全てされて、“イラン解放作戦”のための基地を建て、訓練をするのに4年をかけた。新しい米中部司令官の、オデュミラル・パルロンは、ティロンテユTIRANNT(Theatre Iran Near Team,近い基地の中に、イラン全域を作戦区域に想定した作戦計画。訳注)と言う名

前で電算化された計画を受け継いだ。


ブッシュ政府は、湾岸に、二番目の航空母艦を送ることを重要に考えてきた。しかしこのことは、準備の一部分に過ぎない。9・11以後、米海兵隊はひと月内に、六つの航空母艦を戦争に投入出来る様にした。湾岸地域の二つの航空母艦“ステニス号”と“アイゼンハワー号”は、“ニミッツ”号だけではなく現在海上にある航空母艦“レイゴン号”と“トルーマン号”、“ルーズベルト号”と早い時間に合流することができる。それぞれの航空母艦は、数百発のクルーズミサイルを搭載している。

 


そして、イラク戦争に縛られない海兵隊がある。若干の海兵隊は、それぞれ、自身の航空母艦と一緒に集合している。この航空母艦群は、それぞれ奇襲的な上陸作戦を遂行することが出来る。それらは上陸用舟艇と戦車、垂直離着陸ジェット機、数千名の軍員と数百発のクルーズミサイルを備えている。これらの任務は、油田タンクを攻撃することが出来るイラン軍を攻撃して油田地域と施設を守ることだ。これらは、1979年イラン革命以後からこの任務のために訓練してきた.。


現在、米海兵は湾岸にある航空母艦“パクソ号”と“パタン号”を保有してあって、多分“キサージ号”と“リチャード号”も保有しているのだ。“ペレール号“と”ワスプ号“、”イオウジマ号”は、これらと合流する準備をしている。今年はじめ、この航空母艦らを指揮する指揮官がバーニジアからバーレインに移動してきた。

 

 

副大統領ディック・チェイニーは、米海兵隊と恋愛でもする様に親密な関係を維持してきて、イラン湾岸海域の漁村地域で頂点に達した。海兵隊将軍達は、NATOと米国防総省から重要なポスト受け、あらゆる核ミサイルに対する責任をもっている。最近まで海兵隊がいろんなポストを受けた事は無かった。

 

 

伝統的に核ミサイルの任務は、海軍のトライデント(核ミサイルを搭載した米国航空母艦)の指揮官や、空軍の爆弾とミサイルの指揮官が引き受けた。今日、核ミサイルと関連付けられたあらゆる事を、海兵隊の将軍ジェイムス・カーツライツの命令に従って、戦略的兵力を12時間内に迅速に配置することが出来る“クローバル ストライク”計画に含まれている。

 

 

この計画に対しては、原子力武器の使用可能性に重点を置く、米国人分析家ビル・アーキンとハンス・クリステンスンが唯一、公開的に討論をして来た。

このような視角の憂慮はその通りだが、在来式の戦争で武力がどのように使用されるかの問題は、指摘していない。

 

 

イラン攻撃に対する米国の計画は、少なくても一万個の目標物を、アメリカやディエゴガルシアから出発する戦闘機の一回の空爆で、攻撃できるであろうと推定される。昨年に軍事技術に投資した莫大な資金は、スマート爆弾を新しい水準に引き上げた。

 

新しい在来式武器である“バンカーバスター”は、250パウンド(約113kg)しかならない。ボーイング社によれば、GBU-39・小型直径爆弾は、2003年に使用された物と比較したとき、米国戦争計画の火力を、最近“4倍”に増加させた。

ステルスやB52爆弾は、クローボル着位地システムを利用して150個から300個程度の個別目標物を1メイター内の正確度で攻撃することが出来る。

 

 

少ない軍事的努力で、米空軍は、最後に残るイランの軍部隊と政治指導者、大量虐殺武器があると推定される場所まで攻撃することが出来る。確実なことは万一戦争が始まれば、ジョージ・ブッシュは、ずいぶん少ない軍事力を使用して、イランが反撃する余地を残した、と言う非難を我慢したくはないのだ。

 

 

“クローバル ストライク”は、どんな合図もなく、セルビアとレバノンで起こった事が、イラン全域で一日中おきることが出来るようになることを意味する。我々は、そして恐らくは、イランの人々は爆弾が落とされる前までは、どんなことが起こることになるか、何もわからないだろう。

潜んでいる軍隊は、彼らの位置が知られるやいなや、サダムの軍隊が経験した最後を味わうことになる。

 

 

イラン全域は、米軍部隊と航空母艦から飛行距離で一時間内に、入り込む。

消息通だけではなく貿易関連ジャーナルなども、米国が軍隊の為の輸送拠点となるのに、ヨーロッパにある基地と同じように最上の施設を備えた三つの基地を、アゼルバイジャンに建設していると言う事実を確認してくれている。

大多数のイラン軍隊は、イランーイラク国境にそって配置されており、国境を越えて150キロメトルに届くことが出来る米国ミサイル向かい合っている。しかしイラン軍部隊はバスラ東側と南側の平らな砂漠でなる油田地域に位置しており、タンク攻撃が容易だ。

 

 

イラン政府は、すでに米国と英国が、イランの政策に反対する勢力が多い地域で起こるテロ攻撃をそそのかしていると不満を言ってきた。米軍がすでにイランと低い水準の戦争に没頭していると言う米国言論人セイモア・ハーシュの主張は、いろんな報告を裏付けている。

 

攻撃は、イランがイラクに大砲攻撃をしてきた北部クルド地域で激烈に起こっている。米国とイランは、すでにイラクとイラン国境をはさんで、低い水準の代理戦争をはじめているのだ。

 

 

そして、またあらたに、米国企業研究所のネオコン達は、イラン連邦と言う“平和的解決方案”の計画をもっている。計画提案者である米国企業研究所のマイクルレディヌンは、ホワイトハウスから排斥を受けたがしかし2年前、“イラン連邦の為のイラン国民議会、”は、ロンドンで開会式を持った。

 

 

我々は、散々粉々に破壊されたイランに、“新しいイラン”が登場するだろうと自らに確信するブッシュ政府の能力を過小評価することはいけない。

 

 

 

解説

 

2006年、米国のジャーナリスト、セイモア・ハーシュが、「ニューヨーカー」誌4月17日および7月10日号で、ブッシュと米国がイランへの核攻撃を具体的に準備している事を暴露した記事は、当時全世界に衝撃を巻き起こした。4・17の記事は、B61-11地下貫通核爆弾を用いてイランを攻撃する計画であり、7・10の記事は、イラン中部の、ウラン濃縮工場があるとされるナタンツ工場の地下施設を戦術核兵器で破壊する計画を、ブッシュとチェイニーが「真剣に」検討したと言うものである。


米国が自らの意に沿わぬ「非核保有国」を「ならず者国家」或いは「テロ支援国家」と呼んで、「核武器で脅迫する行為」ほど卑劣極まるものはない。同記事は、この計画が、最終的には、軍指導部の反対によって断念されたと伝えたが、この米国による、核疑惑を口実とするイラン侵略計画は、核の行使の中止で終わった訳ではない。

 

ブッシュ政権はこの10月以降、異常なまでのイラン核疑惑キャンペーンを煽り、イラン侵略の為の国内世論操作を行っている。ある世論調査では、米国民の52%が、自国政府がイラク国民の上にもたらしている災禍がまだ進行中であるというのに、米軍のイラン侵攻を支持していると言うのだ。10月28日、IAEA(国際原子力機関)のエルバラダイ事務局長は、米国の「イランが核兵器を開発中」と言った情報はない。イランの核問題で情報操作と喧伝をやめるべきだと、CNNテレビのインタビューに答えている。ブッシュのイランに対する侵略の動きは、加速しているとみるべきだ。通常兵器による大規模な侵略が、今準備されつつあることを、チャムセサンは、警告している。