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(朝鮮民主主義人民共和国・労働党機関紙 労働新聞 2008年15日付)
http://www.kcna.co.jp/today-rodong/rodong.htm


            圧力共助を画策する偏狭な思考方式


南朝鮮の大統領選挙結果を共和国への圧力に利用しようとする日本反動

日本反動らが、引き続き我が共和国に恨みを抱いて、弱弱しく、しきりに動きまわっている。報道によれば、日本の反動らが、南朝鮮の<選挙>結果(保守ハンナラ・李明博が勝利したことを指すー訳注)について、東北アジア地域で大きな<影響力>を行使できることになった、とかどうとか言って、やかましく騒いでいる。
日本首相は、今から東北アジア地域と国際社会の<安全><繁栄>のため、日本が南朝鮮との<友好協力>関係を、更に一層発展させねばならないといったうえに、内閣官房長官は南朝鮮が日本の重要な隣国であるから<北朝鮮問題>などで、共に対処しなければならないと喋った。南朝鮮駐在日本大使は、日本と南朝鮮が<相互協力>し、<六者会談を調停(調整)>して行く時が来たと尊大な声で言った。見てみれば、今回の南朝鮮<選挙>の結果で、日本の政治一寸法師たちが、南朝鮮と協力して対朝鮮圧力を強化できる環境が作り上げられたと考えて、喜ぶ姿勢のようだ。それこそが、偏狭な思考方式であり醜態というものである。
その如何なる<安全>と<繁栄>の為 日本と南朝鮮間の<友好協力>関係をさらに強化しなければ為らないと言う言葉は、聴くにはもっともらしい。しかし、その話が真心から出たものではなく、従って真(ま)に受ける人も居ないだろう。
朝鮮半島に対する再侵略と支配は、日本軍国主義者たちの変わることなき野望であり、今、日本反動たちのあらゆる神経は、そこに行っている。日本反動たちが、朝鮮再侵略の野望に浮かれて、犯罪的な過去の罪悪に対する認定と謝罪を拒否して軍国主義戦争の馬車に鞭を加えている理由に、東北アジア地域の平和が危険になっているというものだ。
日帝の、敗亡し破滅に置かれた日本独占資本は、戦後、米国の庇護と援後下に急速に復活し、更に肥大した。膨張された日本独占資本は、市場問題、燃料、原料問題などで、大きな難関を経験している。ここから、日本独占資本は、海外侵略と略奪を死活的な要求として、押し立てている。
日本軍国主義者たちは、日本が生きていくことが出来る道は、海外侵略と略奪、だと言う考えをしており、そうすれば<大東亜共栄圏>の昔の夢を実現できると打算している。
日本反動たちが持ち出す<安全>と<繁栄>の掛け声は、裏がへして置いた、侵略と略奪の掛け声だ。日本は<安全>と<繁栄>と言う、欺瞞的なスローガンを持ち出して、我が国を再侵略して進んでアジアと世界を征服しようと妄想している。
いままで、六者会談で成った合意事項が履行されることが出来ないように、各方面に妨害し制動をかけてきたのが日本反動だ。このようにして、彼らは、国際的な孤立と糾弾の対象になっている。これは、彼ら自体が六者会談進展の妨害者であるという事をしめしている。彼らが騒ぐ<影響力行使>と言うものは、他でもない六者会談を妨げる為の、<国際的圧力>強化へ力を注ぐと言う話だ。しかし、日本がそのどんな<影響力>を行使すると言って、変化することは何も無く、その上に、その何も、彼らの思うままに広げられることは、絶対にないのだ。日本反動らは、政治一寸法師の思考方式を身に着けて抑えがたく出鱈目な夢をみている。日本反動らは米・日・南朝鮮三角圧力の協調体系を一層現実化、実働化するものとして彼らの不順な目的を実現してみようと、愚かに打算している。日本反動らの、そんな連中の汚い振る舞いに、驚く我々ではない。
帝国主義者らと国際反動らの政治軍事的圧力と危険、封鎖中でも我が人民は先軍の旗幟を立て掲げて、強盛大国建設を力強く促している。乗勝長駆(力強く前進)する、我が国社会主義の優越性と先軍朝鮮の威力は世界が公認しており、ここから世界の進歩的人民たちは鼓舞的力を得ている
日本反動らの反共和国圧力協調策動は、先軍朝鮮の威力と不敗性に恐れたものたちの危機意識の贈り物だ。南朝鮮で誰が執権しようが(政権を取ろうがー訳注)、我々は関係が無い。万一、日本が、対朝鮮圧力協調を継続画策すれば、わが共和国はより一層強力に対応せざるを得ないのだ。圧力協調は、日本の安全と繁栄のための有益な選択ではなく自滅を呼んでくる有害な選択だ。日本はこのことを肝に銘じて真っ直ぐ、正しく身を処すのがよいだろう。
                                                         (訳 柴野貞夫)


解説
この「労働新聞」の「論評」は、韓国大統領選挙に対する初めての北韓の見解である。イ・ミョンパクに対するあからさまな批判はどこにも無いが、韓国の新右翼政権との協調の可能性に期待している日本の自民政権の動きを、警戒しているのは当然である。

<参考サイト>

☆54 先制攻撃を狙った無謀なミサイル防衛体系樹立の策動(労働新聞)>

○ <日本を見る>→<最新の時事特集>→<ミサイル防衛を軸に軍拡に走る日本政府と軍需産業><拉致問題の核心である「横田めぐみ偽遺骨問題」>