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(韓国 韓国日報 20088月5日付 国際記事)
http://news.hankooki.com/lpage/world/200808/h2008080503092422510.htm



            日本共産党‘時ならぬ’門前市をなす



                                                 東京=キム・ポムス特派員


10ヶ月で日本共産党・新党員1万名増加

日本共産党が、最近10ヶ月の間で党員が1万名以上増えるなど、大きい人気を極めている。幾ら働いても食事を済ますことさえ大変な‘ウォーキングプアー’増加等の影響で、日本で共産主義に対する関心が、かってなく広がっている。

日本共産党機関紙‘赤旗’は、昨年9月の第5回中央委員会総会以後、新規党員が1万名を越えたと最近報道した。共産主義に対する拒否感がどの国に劣らず根深い日本で、このような党員増加は非常に異例的だ。日本共産党によれば、バブル経済崩解直前である1990年頃50万名で最も多かったし、以後減少一路を歩み、最近では40万名水準にとどまっている。
志位和夫日本共産党中央委幹部会委員長は、先月第6回中央委総会幹部会報告で、“日本共産党が、経験して見た事がない新しい状況を迎えている。”と、驚きを隠せなかった。
彼は、1929年発表された日本プロレタリア小説<蟹工船>(かに加工船)が本年に入ってベストセラーとなり、<資本論>の新しい翻訳本が5万部以上売れるなどマルクス主義に対する関心が高くなった上に、資本主義の限界を扱う言論企画が広がっている点を取り上げながら、“解答を共産党に求めている”と分析した。
1922年創党した日本共産党は、政党の名前と組織をそのまま維持してきた、日本で最も古い政党だ。しかし、アジア太平洋戦争の時期政権の弾圧を受け、組織が殆んど瓦解されたようになったし、戦後には冷戦状況でこれと言った政治的支持を受けなかった。一時40名を越える議席を確保したが、今は衆議院480名中9名、参議院242名中3名で、歴代最低水準だ。
最近増えた新規党員中、30歳以下の若い層が20%、60歳以上の高齢者が20%であることも目に付く。非正規職にたやすく追いやられ、‘格差社会’の被害を身に感じる若い人と、高齢者がほとんど半分を占めていると見られる。
新聞赤旗によれば、最近党員になった青年は“人間扱いがなく、未来がない”と、派遣労働者問題を取り上げた志位委員長の国会質疑を聞いて、入党申請書を出した。社会保障制度に不安を抱いた60、70代の新しい党員も少なくない。
共産党は、先月日本政府が、中学新学習指導要領の解説書に独島領有権の教育を明記するや、周辺国と対話しない一方的な政策だと、一番先に批判した。志位委員長“今年中に党員を2万名以上増やす”と意欲を出した。
                                               (訳 柴野貞夫)