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( 韓米合同軍事演習に反対する  韓統連他4団体合同アピ−ル 2016年2月17日付)


韓米合同軍事演習(3月7日〜4月30日)を即時中止せよ!朝鮮に対する侵略的な核戦争演習を許さない


                                             韓統連(在日韓国民主統一連合)
                                             韓青(在日韓国青年同盟)
                                             在日韓国民主女性会
                                             在日韓国人学生協議会

 

 
上写真 駐日アメリカ合衆国大使館に、軍事演習中止、平和協定締結の申し入れ・抗議行動を行う―在日韓国民主統一連合

(3月7日〜4月30日)朝鮮への先制攻撃を想定した史上最大の核侵略戦争演習
  


合同軍事演習で、「朝鮮への上陸作戦」訓練をする韓・米海兵隊

朝鮮半島の緊張が高まる中、3月7日から4月30日にかけて、韓国各地で韓米合同軍事演習「キー・リゾブル」「フォール・イーグル」が行われます。
今回の軍事演習には、従来の作戦計画とは異なり、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)の核・ミサイル基地への先制攻撃計画を含む、「作戦計画5015」が初めて適用されます。これに伴い、米軍も、イラクなどで要人暗殺に関わったとされる特殊部隊を派遣するとしています。
さらに、韓国国防省は、昨年よりも兵士を約5800人増員、戦闘機45機を増強するなど、過去最大規模の約23万人の韓国軍と駐韓米軍で行うと発表。
米軍は原子力空母や核兵器搭載が可能なステルス爆撃機B2、最新鋭のステルス戦闘機も投入し、史上最大規模で侵略的な軍事演習が行われます。
朝鮮は、軍事演習を「核侵略戦争演習」と強く警戒、臨戦態勢を敷くとしています。朝鮮を標的とする大規模な軍事演習は、朝鮮半島の緊張をいたずらに高めるだけです。


核戦争につながる韓米合同軍事演習の中止を!平和協定締結を呼びかけ、 対話の窓口を開いている朝鮮!

    

▲写真上 38度線を越え北進し、北側の村を捜索する米軍。こんな悲劇は二度とあってはならない。(1950.11.16)

侵略的な軍事演習は、不測の事態により、訓練が実際の戦争へと転換し、核戦争へと拡大する危険性を十分にはらんでいます。軍事演習のほかにも、パク・クネ大統領は、南北交流事業の象徴である開城公団の中断を一方的に宣言し、南北の会話チャンネルを完全に遮断してしまいました。
また、韓米は、「サード(高高度ミサイル防衛システム)」の韓国配備を推進していますが、これにはアジアの緊張を激化させるとして、朝鮮だけではなく中国、ロシアも猛反対しています。
朝鮮は、軍事演習中止と核実験中止の同時履行提案、平和協定締結の提案は現在も有効とし、対話の窓口を開いています。
韓米は合同軍事演習を即刻中止し、対話に臨まなければなりません。


今も戦争中(停戦協定体制)にある朝鮮半島米国は平和協定を提案する朝鮮との対話に応じよ!

大国の思惑で南北に分断国家が成立した朝鮮半島では、1950年に朝鮮戦争が勃発。戦争は南北で400万人以上の死傷者と1000万人以上の離散家族、参戦した米軍による民間人虐殺を生み出すなど凄惨なものでした。
3年後の53年7月27日、北の朝鮮人民軍と米軍(国連軍を称した)、中国義勇軍の間で停戦協定が結ばれました。韓国は、戦争継続を訴えて協定に参加しませんでした。
停戦協定は、あくまでも「撃ち方やめ」の準戦時状態を意味するため、同協定は「朝鮮半島の外から兵員や武器の搬入を禁止」「協定発効から3か月以内に、外国軍の撤収と朝鮮半島問題の平和的解決のための協議をする」ことなど、朝鮮半島の平和定着を実現する内容をうたっています。
これらを協議する政治会談は、紆余曲折の末に54年4月にジュネーブで開催されましたが合意に至りませんでした。これが朝米間の最初で最後の政治会談になっています。
一方米国は、停戦協定締結直後の53年10月に<韓米相互防衛条約>を結び、米軍の韓国駐屯を「合法化」、58年には公開的に核兵器を韓国に搬入しました。

92年には、アジアから戦術核兵器を撤収したと宣言しましたが、その事実を第三者機関が確認したことはありません。
また、停戦協定では海上の軍事境界線を決定しなかった為、米国は西海(黄海)上に、一方的にNLL(北方限界線)を設定。今も南北軍事衝突の火種になっています。

米国は駐韓米軍を撤収せよ!

準戦時という危険な停戦状態の中、米国は朝鮮に対して一貫して敵視政策をとってきました。2002年にはブッシュ大統領が朝鮮を、「悪の枢軸」と決めつけ、核兵器を含む先制攻撃に言及。攻撃的な韓米合同軍事演習も毎年のように行っています。「第二次朝鮮戦争」がいつ起きるかも知れません。駐韓米軍が撤収されなければなりません。