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(韓国民衆言論 ハンギョレ 国際ニュース 201312日付) http://www.hani.co.kr/arti/international/japan/568033.html

  

 

極右団体会員、安倍内閣に大挙布陣

 

 日本の市民団体が、閣僚が参加する[団体]を調査したら19名中14名が靖国参拝団体に所属し、9名が植民地支配否定の教科書の会・会員に属している。

 

  

チョン・ナムク特派員


 

安倍晋二日本総理が、‘価値観外交’を標榜している。‘民主主義と基本的人権を保証しない中国’とは線を引き、米・日同盟を軸として、同じ自由民主主義国家である韓国とは手を握ると言うのだ。

しかし、安倍内閣の閣僚構成を見れば、日本の間違った過去史を反省するどころか美化する事に先頭に立つ人物達で溢れているのであり、隣人として価値観共有が果たして可能であるのかと言う懸念が、日本の中にも出ている。

 

‘子供と教科書全国ネットワーク’など、市民団体の関係者達が2日、安倍内閣閣僚全体の、19名を対象として、彼等が個別的に参加している議員の集まりなどを調査し、<ハンギョレ>に明らかにした結果を見れば、極右偏向が極めて深刻な事と明らかになった。

 

まず、菅義偉官房長官、岸田文雄外務省、下村博文文部科学相、古屋圭司国家公安委員長、山本一太沖縄・北方領土担当相、など9名(474%)が、日本の前途と歴史教育を考える議員の集まりに所属しているものと、明らかになった。この議員の会は、日本の植民地支配を反省し、謝罪したその間の動きを、所謂‘自虐史観’だと批判し、これを払拭させようと言う事に活動の焦点を合わせてきた所だ。

 

2007年には、旧日本軍慰安婦強制動員を認めて謝罪した河野談話を否定する為に、日本政府に再調査を要求した事もあった。安倍総理は、この会の前身である‘歴史教育を考える若い議員の会’の事務局長を務めた事があり、総理になるや、教科書改訂を積極推進する意思を明らかにした。

 

安倍総理、谷垣禎一法務相を始めとする14名(737%)は又、みんなで靖国神社を参拝する国会議員の会’に属している。この集まりは例年、春季・秋季大祭時と、815に合わせ、団体で靖国神社を参拝しながら、現職総理の公式参拝を迫ってきた。

 

日本会議’は、<美しい日本>の再建と<誇らしい国>づくりを目標にする愛国主義性向の代表的な日本の右翼団体であるが、安倍内閣の閣僚の中で13名(684%)が構成員だ。この他にも保守系政治団体である‘神道政治連盟国会議員懇談会’に閣僚の中で13名が属している。

 

平和憲法改定を推進する‘憲法調査推進議員連盟’に10、‘新憲法制定議員同盟’に9名が属していることが明らかとなった。

 

3役の中で、政調会長に起用された高市早苗と野田聖子総務会長など、2名の女性も、代表的な右翼政治家だ。野田総務会長は、2009年麻生太郎内閣時、閣僚として唯一815日靖国神社を参拝した事がある。

 

浅野健一同志社大学教授(メディア学科)は、”安倍政権は靖国神社と国家神道(日本を神の国と思う極右イデオロギー)と言う単語で象徴される。今まで日本に、右派内閣は何度も立ちあがったが、極右派内閣は初めてだ”と語った。彼は、“安倍内閣が過去史を美化する道に出ていけば、周辺アジア国家の国民達とは全く疎通が出来ず、日本は孤立されてしまうだろう”と語った。

 

(訳 柴野貞夫 201318日)