ホームページ タイトル

 

(韓国・民衆言論 チャムセサン 国際記事2013年2月13日付)

http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&nid=69317

 

 

 

 

 北の核実験は、“李明博−オバマ第1期の、対北強硬政策の失敗を宣告した”

        国内外の、対北専門家達は、全面的な基調転換を要求している

 

 

 

 

ジョン・ウンヒ記者

 

北の核実験に対する国際社会の非難が降り注ぐ中で、北が核実験を強行した究極的原因は、韓・米の対北強硬政策にあったと言う批判が提起されている。

 

国内外の対北専門家達は、日毎、強化している北の威力挑発は、イ・ミョンパク−オバマ第1期政策の対北強硬政策に対する失敗宣告として、全面的な基調転換が必要だと言う立場だ。

 

“核実験の最も大きい理由は、米国の対北核攻撃を含んだ敵対政策 

3日、<ソンソッキ 視線集中>で、ムン・ジョンイン ヨンセ(延世)大― 政治外交学科教授は、“軍事的行動もそうだが、今まで、経済的制裁、北韓に対する対北制裁も殆ど20年近くして来たが、効果があまりなかった。”とし、“結局、協議(話しあい)を通した妥結と言う方向に行かなければならないし、その点で6者会談はいまだに有効だ”と指摘した。

 

チョ・スンヒョン 平和と統一を開く人びとー平和軍縮チーム長は、非核化不可宣言と核実験に対し、深い憂慮を表しながらも、“核実験の最も大きい理由は、米国の対北核攻撃を含んだ敵対政策にある。”とし、全面的な政策変化の必要性を提起した。

 

彼は、“米国は韓国戦争(朝鮮戦争)以後、北に対する核攻撃の脅しを継続して来た”とし、“米国は、20079.19共同声明や、20102.13合意を、先に破綻させ、最近は、北の人口衛星発射に対し国連安保理制裁を主導し、北を脅して来た”と説明した。

 

“韓半島核問題は、制裁と圧迫、軍事的措置では解決することは出来ないのであり、対話に即刻乗り出さなければならない”

 

北自ら、12日、“我が共和国の、合法的な平和的衛星発射の権利を、乱暴に侵害した米国の暴悪無道な敵対行為に対処し、国の安全と自主権を守護するための実際的対応措置の一環として進められた”とし、今回の核実験が ふた月前、の衛星発射に対する米国の制裁措置によって始まった事であることを明らかにした。

 

チョ・スンヒョン チーム長は、結局、“韓半島核問題は、制裁と圧迫、軍事的措置では解決することは出来ないのであり、対話に即刻乗り出さなければならない”とし、“パク・クンヘ当選者は、敵対政策で南北関係を破綻させたイ・ミョンパク政府の対北政策を教訓とし、積極的に出なければならない”と明らかにした。

 

ペ・ソンイン韓国神大 国際関係学部教授は、“北が93年、核技術開発をはじめた後、2006年核実験に成功し、実質的には核保有国となった”とし、“対話と協議で問題を解決しなければならないのに、イ・ミョンパク政府は、北韓崩壊論を掲げ、また意図的に無視し、むしろ北の反発を招いて来た”指摘した。彼は“北核問題を、むしろこじらせたのは、イ・ミョンパクとオバマ政府”だと釘を刺した。

 

●国外専門家、“米国は今、抑圧政策の失敗に直面した”

 

北核実験の背景と、これに対する韓・米の責任に対しては、国外の専門家達も同じ立場だ。

 

12日、米国独立放送<デモクラシーナウ>韓半島専門の独立言論家チーム・ソロクも、北に対する韓米の対北強硬政策の逆効果を指摘した。彼は、重要な事は、北の声明に表れているとし、北は核実験を通して、“米国の敵対を阻止しようとした”と、指摘した。

ソロクは、結局“北は、韓国と戦争を中断させる平和条約を願い、彼らは米国と直接交渉を望む”とし、これが核武器を阻止する唯一の道だと強調した。

 

12日、英国日刊紙<ガーデイアン>で、ソウル国際危機監視機構のダニエル・ピンクストンは、“問題は、状況が拡大されるのかどうか”だとし、“一定の犠牲と、それに伴う結果があるとしても、その結果のために北韓が核を放棄するだろうと言う推定は、主観的願望に過ぎない”と見た。彼は特に“外側からは、中国が行動を取れば、北韓が慎んで核政策を再考するだろうと考えるかもしれないが、北韓側としては、その点の為に(こそ)核が必要だ”とし、“外部世界がこの様に敵対的であるのに、誰が核強国となりたくないだろうか”と反問した。

 

12日、ドイツ<シュピーゲル>は、北の核実験は技術的な進歩を遂げ、ミサイル射程距離も、米国本土に至ることとなり、米国は今、抑圧政策の失敗に直面したと評価した。

 

●“中国は、結局、北の側に立つだろう”

 

ハンブルク大学平和研究センターの、ゲルハルト・キルフノは、<シュピーゲル>で、“抑制(抑圧)と言う米国の戦略は、失敗した”とし、“米国は今、発生する事に対し、正確に対応しなければならない”と、指摘した。

 

キルフノは、また、米国はいま、中国の対応を期待しているが、中国の立場は懐疑的だと指摘した。彼は、中国は石油と他の重要な生産品を北に輸送するが、国境には統制されない闇市場がある為、北に対する圧迫効果は制限的である一方、太平洋で自らの力を増強しようとする中国は、結局、米国よりは北の側に立つだろうと見た。

 

(訳 柴野貞夫 2013213日)