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(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞・情勢論解説 201365日付)

http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2013-06-05-0044&chAction=L

 

      ≪大和民族主義≫が生んだ、醜悪な軍国主義の奴隷たち

             −金日成総合大学・哲学部講座長との1問1答

 

 チョン・ヨンヒ

 

 

「○安倍−橋下は、人間としての人倫道徳があるのか。こんな醜悪で恥知らずな者達が政界を占有しているので、日本社会の道徳的低劣性はどれほどに至り、日本と言う船が何所へいくのかと言うことを、推し量るのは難しい事ではない。

○≪大和民族主義≫は、日本は≪神の国≫であり、日本民族は≪優等民族≫と言う前提の下に、他国、他民族に対する蔑視と憎悪、敵対感を説教する極めて排他的な思想毒素だ。いま日本国内には、自民族が世界的な≪優等民族≫である事を自負する現象が度を超えている。

○≪大和民族主義≫と言う狂乱的な気流が漂う日本、東方のファシズム国家に転落した日本が、世界にもたらすものは、侵略と戦争、殺人と略奪、残酷な破壊と災難だけだ。」(本文から)

 


日本の政界で、過去日帝の性奴隷制度を擁護する妄言が日常的に湧き出ている。その先頭には、極右翼保守派として有名な<日本維新の会>共同代表で、大阪市長である橋下が立っている。妄言‘製造機’と言う別名が付く程、彼には最近、人々の驚愕を掻き立てる悪口が次々と溢れ出ている。

他の保守政治家達も、彼に負けはしないかと、やたら嘴を動かしながら騒ぎを起こしている。彼等の主張は、「戦争の現場で日本軍の士気を高めるために≪慰安婦≫が必要だった」とし、「当時としては合法的なことで、他の国々もそんな戦争での経験をもっているのに、自分の国だけが性奴隷犯罪者の汚名を着せられるのは悔しくもやるせない」のであり、「日本はこれに対し、謝罪する必要も、賠償する事もない」と言うものだ。憤怒を掻き立てる暴言だ。

一体全体、橋下一党に、正しいか正しくないかを選り分ける事が出来る理性や、人間であれば当然備えなければならない人倫道徳があるのか。こんな醜悪で恥知らずな者達が政界を占有しているので、日本社会の道徳的低劣性はどれほどに至り、日本と言う船が何所へいくのかと言うことを、推し量るのは難しい事ではない。

日本の高位政治家らの中から、過去の犯罪を正当化する暴言が妨げなく弾け出る事となった裏側には、どんな精神的要因が敷かれているのか、具体的に知る為に、金日成総合大学・哲学部講座長と話を交わした。

 

[質問]:一体全体、日本と言う国に住んでいる右翼政治家達は、如何して正常な人間が言う事ができない言葉を、むやみに話すのか。

 

[答え]言葉は即ち人だ。言い代えれば、その人間の思想と感情、意思を表すものが言葉だ。

過去の性奴隷制度を、正当化、合理化する日本の高位政治家達の言論は、間違いでもなく、偶然でもない。それは歴史的に蓄積されて来た、非人間的な心理表出だと言う事ができる。日本は、法的見地から見れば、性奴隷犯罪を組織的に強行した犯罪国だ。罪を犯せば、認め、謝罪し、賠償する事が正常な人間の行動だ。しかし日本は、代々侵略と犯罪の歴史を、隠蔽、縮小しきれず、今に来ては、全面否定、全面歪曲、口を極めて称賛する卑劣な醜態だけを見せている。

日本政治家達の非人間的言動、破廉恥性を掘り下げてみると、その裏面には悪名高い≪大和民族主義≫が組み敷かれている。

 

[質問]:去る時期、日本を、アジア侵略と太平洋戦争挑発へと追い立てた極端な≪大和民族主義≫に対して、具体的に話を。

 

[答え]別名、東方のファシズムとして悪名高い≪大和民族主義≫は、所謂日本民族の≪優越性≫と≪指導的使命≫なるものを押し立て、他国と他民族に対する侵略と支配を説教する、極端な民族排他主義思想、侵略思想だ。

19世紀中葉以後、日本で武士出身の軍国主義者達が考案して出した≪大和民族主義≫は、日本帝国主義の狂乱的な海外侵略と植民地支配を支える思想的精神的支柱となった。日本のこの極端な民族心理は、敗亡後、米国の黙認下に徐々に生き帰って、自分の本性を又再び現し始めた。

 

[質問]:具体的にどのように表現されているのか?

 

[答え]大和民族主義≫は、日本は≪神の国≫であり、日本民族は≪優等民族≫と言う前提の下に、他国、他民族に対する蔑視と憎悪、敵対感を説教する極めて排他的な思想毒素だ。いま日本国内には、自民族が世界的な≪優等民族≫である事を自負する現象が度を超えている。

所謂日本人の≪優秀性≫を提唱する似非(えせ)学者達の荒唐無稽な文章が大書特筆されるかと思えば、その何か≪純粋な日本精神≫を生き返らさなければならないと言う声が、耳にタコができる様に湧き出ている。

東京で、3大銅像(訳注靖国神社大村益次郎像、上野恩賜公園西郷隆盛像、皇居外苑楠木正成像)を数えるが、これは、サムライ崇拝精神が強いと言う事を語ってくれる。

大和民族の中心に倭王(訳注−天皇を指す)を押し立て、倭王(天皇)絶対主義を説教するのは、日本の政治風潮となっている。

今日、在日朝鮮人に対する日本反動達の横暴な政治的迫害と弾圧策動も、日本で急速に台頭した≪大和民族主義≫の思想毒素の発現だ。他国、他民族を見下し、蔑視する民族排他主義は、日本と言う国を、再び罪悪の道に押し出している。

 

[質問]:過去犯罪の歴史を、美化粉飾する日本反動達の暴言は、やはり、他のところに原因を探す必要があるのでは。

 

[答え]日本軍国主義者達は、過去時期、≪大和民族主義≫を掲げて国民を欺瞞し、容易く手懐け、侵略と戦争に追い立てた。しかし敗亡後、それが抑制された。当時日本人達は、国粋主義の虚しさ、軍国主義の無謀さを悟り始めた。

倭王(天皇)と国家に対する盲目的な≪忠誠≫と≪愛国心≫は、恥辱感と破滅感に取り換えられた。これは、再侵略を狙う日本軍国主義者達にあって、致命的なことだった。

軍国主義狂信者達は、敗戦国の心理状態を克服し、国民達に帝国意識を植え付ける事が急務だと考えた。ここから、過去罪行に対する認定と清算が、自分自身を虐待する行為であり、子子孫孫、謝罪だけしなければならないと言う運命を背負う愚かな仕打ちだと言う、怪異な論理を掲げ、過去の罪の意識を埋蔵するのに没頭した。

その延長線で、世上がすべて知る、日本軍性奴隷犯罪の組織性、強制性を否定する振舞いが繰り拡げられた。歴史教科書から‘日本軍性奴隷’と言う言葉自体を取り除いてしまった。いつの日か、或る日本人女子学生が、アジアの女性達が日本軍の性奴隷になった事を光栄に思わなければならないと言う暴言まで言ったのは、日本の新しい世代の頭の中に、既に≪大和民族主義≫が深く注入されたと言う事を、はっきりと見せた。性奴隷制度を正当化する暴言も根源的に同じ事だ。

 

[質問]:日本社会に、ぞっとする軍国主義の烈風を呼んでいる張本人は、誰だと考えるか?

 

[答え]昨年発足した、現日本当局の動きを想起して見よう。2006年に続いて、政界に再び足を踏み入れた日本の執権者は、サムライ精神を受け継いだ軍国主義の後裔として、“現在の≪危機状況≫から抜け出て≪強い日本≫を取り戻す”と、新年冒頭から大言壮語したと言う。その≪強い日本≫が、本質において≪大和民族主義≫が復活した軍国主義日本だと言う事は、明白だ。

ファッショ日本の≪民族精神≫の象徴である≪君が代≫を謳うことで、新しい年の始めの仕事がはじまったとし、軍国主義の思想精神的拠点である、‘靖国神社’参拝が閣僚達によって公式化されている。
見かけだけの≪平和憲法≫さえ、戦争憲法として改悪しようとする動きが強まっている。殊に問題となるのは、橋下と同じ者達の右翼化傾向が見過ごされ、ひいては彼等が、政治勢力化されていると言うことだ。強い政治的地盤が有る為に、極右分子らは、前後も隠さず、世論の袋叩きに遭いながらも、盲動に従事している。

見る所のように、日本社会に大和精神を復活させ、軍国主義の烈風を集めてきているのは、日本の政界人物達だ。

日本社会の思想精神的反動化を積極的に主導すること、即ち、ここに≪大和民族主義≫の大きな危険性がある。その危険な政治土壌で培養されるものは、非人倫的な人間、軍国主義奴隷だけだ。

 

[質問]:日本の右傾化が、世界に及ぼす影響が憂慮されないか?

 

[答え]≪大和民族主義≫の危険性は、日本の反動達を侵略と戦争へと押し出すところにある。日帝が、所謂日本民族の≪特殊な役割≫を標榜し、他民族、他国家に対する侵略と支配を公然と提唱する時に基調にしたのが、即ち≪大和民族主義≫だ。軍国主義(の水)に染まった日本反動達が、どんな破局的結果を招来するのかと言う事は、日帝の侵略戦争の歴史が見せてくれている。

我が国に対する不法強占、日清戦争、日露戦争、日中戦争、太平洋戦争等々、その時の亡霊が、今日の日本を徘徊している。軍事大国化が急速に推進されている。きのうも今日も、日本軍国主義侵略勢力の一番目の攻撃目標は、朝鮮半島だ。朝鮮民族を彼等に隷属させ、≪大東亜共栄圏≫の昔の夢を果たして見ようと言うのが、日本反動達の変わらぬ野望だ。
日本防衛省の或る研究所が、現日本の軍事作戦領域は、≪大東亜共栄圏≫を主張する時よりも、もっと広いと言いながら、≪自衛隊≫には≪アジア太平洋に向って前へ!≫と言う号令が下されたと評した事を、(我々は)無関心に接してはならない。

敗亡に対する狂的復讐心、全世界を足下に敷いていようとする野心を抱いて、うごめいているのが今日の日本だと言う事が出来る。

日本の極端な≪大和民族主義≫は、世界を脅かす思想的毒素だ。こんな危険な侵略思想で磨かれた現代版サムライ達が、最悪の歴史を繰り返さないだろうと言う保障は、その何処にもない。

世界は、人間の初歩的な感情も道徳も無視し、歴史を、言葉でひっくり返そうとする日本の右翼勢力達の非人間性と反歴史的行為に、すでに唾を吐き掛けた。

≪大和民族主義≫と言う狂乱的な気流が漂う日本、東方のファシズム国家に転落した日本が、世界にもたらすものは、侵略と戦争、殺人と略奪、残酷な破壊と災難だけだ。

今日、我が人民とアジア人民、いや全世界が、日本反動らの右傾化、軍国化策動を憂慮し、警戒するのは当たり前だ。

(訳−柴野貞夫 2013617日)