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(韓国 保守言論―<朝鮮日報> 201496日 付 国際ニュース)

http://news.chosun.com/site/data/html_dir/2014/09/06/2014090600231.html

 

 

  慰安婦が合法と言う女性を―政調会長(自民党最高政策決定機構)に座らせた安倍

 

 

 

東京 チャ・ハクボン特派員

 

<前政調会長・高市に続いて、‘強硬極右’稲田を新しい会長に> 


安倍は、河野・村山談話の修正の為、自分に力を乗せて貰う人士の抜擢、‘慰安婦=女性人権問題’の非難に対し、女議員を通して突破する下心もある。稲田は、“独島は、日本の土地”と主張、韓国訪問しようとしたが、入国を拒否された。

 

     

▲写真 日本自民党 稲田朋美政調会長。南京大虐殺は、捏造されたものと主張する極右政治家。過日、国会議員会館で、日本のネオナチ団体指導者とツウショット写真におさまり、物議をかましている。((出処 ヨンハップニュース)

政調会長は、日本の執権・自民党の最高政策決定機構である‘政務調査会’を責任負う核心職だ。このために、政調会長は、政策識見を持った‘政策通の重鎮議員’の役割だった。その間、甘利明、与謝野馨など、主として経済・政策・専門家らが受け持った。

しかし、安倍総理は、政策通の代わりに、極右性向の女性議員を相次ぎ抜擢した。今回改閣で、政調会長から総務相に動いた高市早苗(53)と、行政改革相から政調会長に抜擢された稲田朋美(55)は、戦犯が合祀された靖国神社参拝の常連メンバーだ。彼等は、日本軍強制動員慰安婦の存在は無論、侵略戦争を断罪した東京戦犯裁判まで否定、自民党内でも、‘強硬極右性向’として分類される。

安倍総理が、引き続き前例が無い人事をした背景が、来年戦後70年を迎え、過去史を反省した河野談話・村山談話を修正する為と言う分析も出る。閣僚が、過去史反省談話の修正論を主唱する場合、韓国、中国のみならず、米国が反撥するなど外交的反撥を将来することになる。こんな点を勘案した安倍総理は、自民党政務調査会が議員多数の意向だとして、修正論を主唱し、仕方なく内閣が引っ張って行かれる格好を演出しようとする意図を持っていると言う観測も出る。

高市が政調会長としての最後の役割が、慰安婦強制動員を認め謝罪した河野談話の修正を、政府に建議したことであったし、稲田の政調会長就任の最初の一声が、河野談話の修正だった。慰安婦問題が、女性の人権問題だと言う国際的非難を、女性議員を前面に押したて、突破しようとする魂胆も敷き詰められている。

早稲田大学法学出身の弁護士である稲田は、紹介書に、‘雑誌「正論」’を、読みながら歴史問題に目を覚ましたと言った。極右性向の「産経新聞」社の系列である雑誌「正論」は、安倍総理も閲読する雑誌で、日本の侵略戦争を美化する内容で溢れている。政界進出の直接的契機は、南京大虐殺当時、虐殺に加担し戦犯裁判で処刑された旧日本軍遺族達が、2003年に提起した名誉回復訴訟に参加した事だった。稲田は、訴訟を通して“南京大虐殺が捏造された”と言うなど、極端な主張を広げながら、2005年、自民党の公薦を受けた。20118月、独島は日本の土地だと言う主張をする為、韓国を訪問しようとするが、入国が拒否され、‘行動派極右政治家’として有名だ。

三選に過ぎない稲田が、党の重鎮が受け持つ政調会長に抜擢されたのは、安倍総理に対する‘忠誠の誓い’も一役買った。彼女は、“日本を救う人は安倍総理以外にはない。(安倍の)演説を聴けば、まるで、神が降りてきたようだった”と言う、恥ずかしさで顔も赤らむ発言も、厭わなかった。産経新聞は、稲田抜擢に対し、“女性総理候補として育てる為に、経験を積むようにするもの”と分析した。

政調会長として、粘り強く反省談話の修正論を提議、総務相として抜擢された高市は、NHK掌握を念頭に置いた。総務相は、NHKを管轄している。NHKを通して侵略戦争の美化作業を本格化する可能性もある。高市総務相は、昨年5月、植民地侵略を謝罪した村山談話に対し、“侵略と言う文句が入っていった事に対し、納得がいかない”と言った。経済学教授出身の極右論客として有名な高市は、1995年村山談話の発表と関連して、“私は、(戦争の)当事者と言う事が出来ない世代であるのに、反省の様な事は出来ない”と言った。
彼等は、今回、入閣した有村治子(43)行政改革相、山谷えりこ(63)拉致担当相とともに‘アベガールス’と呼ぶ。有村と山谷も、極右性向だ。

 

(訳 柴野貞夫 2014911日)