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(韓国民衆言論 チャムセサン 国際ニュース 20141226日付)http://www.newscham.net/news/view.php?board=news&nid=89669


  ハリウッド映画‘インタビュー’で、<北韓のハッキング>を演出した米国政府


<米国は、イラク侵略を正当化するために捏造した嘘と同じ手法で「北の悪魔化」の演出を行っている>

●この映画の主役と監督(セス・ローゲン)は、去年の夏、2000人以上のパレスチナ人を虐殺したイスラエルのガザ攻撃を支持する、おおやけの署名に参加した人物だ。ソニー映画会社共同会長のエミー・パスカルも同様だ。
●米国ニュースウェブサイトは、米政府が、ハリウッドの歴史上でも始めてである現職指導者の殺害の当否と、頭部を切り落とし殺害する暗殺方法に対しても事前了解をしたと伝えている。こんな映画を、“表現の自由”と正当化するオバマの姿は、国際儀礼上の狼藉者であり、普遍的人間規範の乱暴な蹂躙者である事を示し、道徳的退廃と人間的腐敗の極致を暴け出している。
●何の根拠もなしに、「北朝鮮の仕業」と言う噂を広めた米国政府に対し、“多くのサイバー専門家は(この噂を)否定した”と、25日、<NYタイムス>、<ディリーメール>などの米国言論が伝えた。
●この事件は、ソニー映画社のハッキングを利用した、米国政府の自作劇だと言う他には考える事が出来ない。
捏造によって、自らの不正を正当化して来た米国の、そんな歴史を繰り返えさしては成らない。


チョン・ウニ記者



ハリウッド映画‘インタビュー’の主演と監督を務めたセス・ローゲン(Seth
Rogen)は、昨年夏、2000名を越えるパレスチナ人の命を奪ったイスラエルのガザ攻撃を、公開的に支持した署名に参加した人物だ。ソニー映画会社共同会長のエミー・パスカルも、自分の名前を(ガザ攻撃支持署名に)挙げた。
ソニー映画社のハッキングに対し、米国政府当局者が‘北韓仕業説’と言う噂を言い触らす当初から、サイバー専門家達は頭を横に振った。
しかし米国政府は、共同で調査しようと言う北韓の提案さえ拒否し、正確な証拠も無いのに、北韓が背後にあると指差し、‘相応な対応’に乗り出すと宣言した。まもなく、北韓のインターネットは、実際に全面ダウンされたかと思うと、朝鮮中央通信など国家機関の通信もダウンされると言う、到底納得する事が出来ない結果に繋がった。
<ニューヨークタイムズ>などの言論は、米国政府が公式には認めなかったが、国家安保局(NSA)が、北韓のネットワークに侵入の試みに着手したと言う報道を出した。

 

        
    ポスターの真ん中に、何故かハングルで“この無知な米国野郎どもを信じないで下さい”と書いてある(訳者注―その通りではないか)出処―コロンビア映画社

‘インタビュー’の封切を取り消したソニー映画社は、最初、(米国内における)右翼の烈風(右翼ブーム)の中で、クリスマスに時を合わして封切し、完売行列を続けた。共和党全国委員会議長、レイン・プリポスは、封切に先立って劇場主達に、“この映画を上映すれば、私はこの映画やハリウッドを支持すると言うよりは、北韓に、<我々は我々の自由を放棄する様に脅かす事が出来ない事を見せてやる為に、共和党数百万の支持者と寄付者達に、この映画チケットを買えと訴える”と語った。ボラク・オバマ大統領は、映画上映を取り消した決定に対し、米国の表現の自由に対する妥協だとして非難する公式論評を出した。
しかし25日(現地時刻)再び<ニューヨークタイムズ>、<デーリーメイル>など米国言論は、数多い民間の安保研究者達が、ソニー映画社のコンピュータシステムのハッキングが、北韓の所業(仕業)と言う事に、ますます多くの疑問を表していると、報道している。
安保専門家達は、特に、米国政府が、敏感な出処と方法を保護しなければならないと言う理由で、(ハッキングが北韓の仕業と言う)主張の根拠を、正確に公開しない事を問題としている。米国政府のこんな主張は、ブッシュ行政府がイラク戦争当時に使った遣り方と殆ど同じだと言う指摘もある。
結局、事件の展開過程を見ると、北韓について証拠もなしに、ソニー映画社のハッキングを利用した、米国政府の自作劇だと言う他に、考える事が出来ない。
米国のニュースウェブサイト<デイリービースト>によれば、‘インタビュー’製作の事前に、米政府当局者達が関与したという。ハリウッドの歴史上でも始めてである現職指導者の暗殺の当否と、頭部を切り落とし殺害する暗殺方法に対し、(政府当局者の)同意を受けたと言う。
当初、ソニー映画社に対するハッキングは、ハリウッド映画界のスキャンダルの一部を暴露した事件だった。しかしこの事は、既に洗い流された様に消えて、北韓の民衆は、由来無き外部の攻撃の中でインターネット障害を受けている。
一方、人々は、“自由が勝利した”と北韓を継続して‘悪魔化’している。そして米国のサイバー保安専門家達の指摘の様に、イラクを侵略する為にブッシュが行った嘘と同じ様に、米国政府が再び演出したこの一方の極に、さらに熱狂するのは、米国よりは韓国右翼の言論達だ。歴史がその様に又、繰り返されるのは駄目だ。

 

(訳 柴野貞夫 20141227日)

<参考サイト>

☆214 チョンアン艦事件(報道)を見ると、‘トンキン湾事件’を思い浮かばせる (韓国・オーマイニュース 2010年6月2日付)

☆345 アメリカ陸軍准将ニール・トリーの衝撃発言で暴露された<合同非在来戦機動軍>の正体(韓国・統一ニュースコム 2012年6月4日付)

☆426 <プエブロ>号事件の真実と米国に与えた教訓(その2) (労働新聞 2014年1月22日付)

☆425 <プエブロ>号事件の真実と米国に与えた教訓(その1) (労働新聞 2014年1月22日付)