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(韓国・民衆言論 <統一ニュース> 201634日付
http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=115704



ロシアの専門家が、国連安保理の対北制裁は国家に対する事実上の≪封鎖≫だと批判


ロシアの韓半島専門家達は、最近、国連安保理が採択した対北制裁決議案が、事実上、封鎖の水準であり、この様な対北制裁措置が、結局北韓を戦争に追い立てるものだと批判した。
ロシア官営<スプートニク>通信は、3日、コンスタンチン・アスモロフ ロシア科学アカデミー極東研究所・韓半島研究センター専任研究員と、ドミトリー・ペルホツロフ 中央アジア開発研究所研究員が、ロシアの媒体寄稿文を通して、国連安保理の新しい制裁水準が≪封鎖≫と似たり寄ったりだと批判を提起したと、報道した。
通信によれば、アスモロフ研究員は、或るインターネット媒体に寄稿した文を通して、特に北韓の国家予算の13%を占める鉱物資源の輸出禁止措置によって、北韓の経済成長が4%減少することとなり、これは北韓政権でなく、北韓の住民達に深刻な打撃となると、指摘した。
ペルホツロフ研究員もまた、経済紙<コメルサント>の寄稿文で、“石炭輸入禁止、航空燃料販売禁止措置、船舶検閲措置などは、すでに封鎖水準”と主張した。
“15年間の対話を通して得た‘結実’は、制裁強化だけだった。実質的に国連安保理が採択した決議案は、北韓に戦争を唆(そそのか)すだけ”と主張した。
続いてアスモロフ研究員は、国連安保理の対北制裁は、北韓の行動に対し、取ることができる明らかに適切でない措置だと評価した。
北韓が、軍事的目的にロケットを発射したとすれば、この制裁が適切だと言う事が出来るが、過去、 弾道ミサイル技術を利用したあらゆる長距離ロケット発射を禁止させた国連決議案を土台として取った今回の決議案は、北韓がロケット分野で開発しようとする、任意の全ゆる試みを、禁止事項として規定する事で、国連が規定した主権国家の‘平和的宇宙征服の権利’に違反する事案だという事だ。
この様な評価は、今回の国連対北制裁決議案の具体的内容を、北韓の‘宇宙の平和的利用に見せかけた’弾頭ミサイル能力の増強を防止し、有形・無形のあらゆる技術移転を遮断しようとする脈絡で説明する、韓国と米国政府の立場とは、まったく違うものだ。
一方、ロシア外務省は、国連安保理で対北制裁決議案が採択された後の3日、声明を発表し、東北アジアの軍事・政治的緊張緩和を追及するという脈略で、北韓に六者会談復帰を促した。
また、“国連安保理決議案の内容が、北韓住民達の経済・人道的状況を悪化させる為の根拠や、軍備競争を促進する機会に解釈されないことを希望する”と明らかにした。
                                              (訳 柴野貞夫 2016年3月4日)

<参考サイト


☆論考/国連安保理の役割と、朝鮮民主主義人民共和国に対する制裁(2012年3月31日)
http://www.shibano-jijiken.com/SEKAI%20O%20MIRU%20SEKAI%20JOUSEI%2030.html