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(世界の新聞/朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 201828日付)
http.uriminzokkiri.com/index.php?ptype=igisa2&no=1147470&pagenum=7


       何を得ようとするのか、中国メデイアの浅はかな干渉

「全朝鮮半島とその周辺の非核化」を「朝鮮の非核化」にすり替える中国のメデイア

【要約】

●中国の複数のメデイアが、世界の平和と朝鮮半島情勢に肯定的な影響を及ぼす南北和解と関係改善の動きに、米国と日本に負けじと、灰をまき散らそうとしている。
●「行動する平和」を目的に掲げた冬季五輪期間にも拘わらず、朝鮮半島周辺の空と海に、夥しい各種先端核戦争装備を投入し、その後の情勢まで脅かそうと、悪事を働く米・日―侵略勢力を批判せず、「朝鮮の非核化に誠意と譲歩を示せ」と主張する中国メデイアの主張は、朝鮮半島核問題の本質を毀損する愚弄な論理だ。
●朝鮮の核抑止力の保有は、全朝鮮半島の非核化を実現する為の我々の誠意と努力が無視され、米国の増大する核威嚇によって、国家の自主権と生存権が脅かされてきた現実を反映する、正々堂々たる自衛的選択である。
●的外れの訓示に余念のない中国の一部の専門家とメデイアは、世界の面前で排撃されているトランプや安倍一味と同じ様に振舞っている。
●冬季オリンピックと「非核化」が、果たしてどんな関係があるのか。冬季オリンピックに、「非核化」と言う種目でもあるのか。


「朝鮮の非核化に誠意と譲歩を示せ」と主張する中国メデイアの主張

今、北南関係は良好に発展している。我々の主導的な提案と積極的な措置によって、北南間の緊張緩和と平和、関係改善の突破口が開かれ、冬季オリンピックを民族の大事(大切なもの)として、盛大に執り行おうとする同胞の熱望によって、朝鮮半島は熱くなっている。
将に、この様な時に、歴史の反動達である米国と日本に引けを取るまいと、中国の一部言論媒体らが、個別的専門家達の分をわきまえない論調を張る事によって、他人の祝宴の雰囲気を甚だしく曇らせている。
25日、中国テレビ網(ネット)は、中国社会科学院アジア太平洋・世界戦略研究院副研究員が、朝鮮は、最高人民会議常任委員会委員長の南朝鮮訪問を通じて、自国の開放的な一面を見せて、国際的映像(イメージ)改善しようと打算した、国際社会は、挑戦が真に朝鮮半島の情勢緩和を促すつもりなら、非核化問題において、より多くの誠意と譲歩を見せる事を期待している、そうしない場合、朝鮮の目的は実現する事は困難であると力説した事に関して伝えた。
同じ日、中国「人民日報」の英字姉妹紙である「グローバルタイムス」も、中国国際問題研究所の或る上級研究員が、核問題が取り扱われない北南関係の回復は、長続きせず、破綻し易いとする主張を掲載した。
これに先だって去る1月にも、中国の各メデイアは、朝鮮半島情勢の緩和の雰囲気の持続如何は、「朝鮮の核問題」解決と密着されている、「非核化に対する共同認識がないと、緩和は長く続かない」と、ひねくれた声を列挙した。
中国メデイアの、この様な出まかせ戯言を、我々は、他国の内部問題に鼻を突っ込み、干渉しようとする、差し出がましい行為として、(更には)「朝鮮半島核問題」の本質も知らない愚昧な論理、詭弁として、唾罵(だば―ののしる)せざるを得ない。


朝鮮半島平和の新しいページを開く事に言いがかりをつける中国メデイア

周知の如く、今回の冬季オリンピックを、民族の大事として盛大に執り行い、民族の尊厳と威信を内外に轟かそうと言う我々の立場は、余りにも明白であり、それによって全ての同胞と、国際社会の支持と歓迎を受けている。
今日、我が民族がせっかく力を合わせ、朝鮮半島平和の新しいページを開いて行こうとする事に反対しているのは、奇妙にも、米国を始めとした、朝鮮半島の分裂と情勢激化に責任がある外部勢力である。
機会あるごとに、朝鮮半島問題の《平和的解決》を云々して来た、中国の専門家とメデイアが、今日の肯定的な情勢発展に顔を背け、冬季オリンピック参加問題を、我々の戦略的問題と対峙させながら、あれこれ言いがかりを付けるのだから、これをどうして、《私心のない》人々の言動と見る事が出来るだろうか。
これは明白に、朝鮮の北と南が、緊張緩和と平和へ志向している事を羨む者達の不満の表出として、北南和解の雰囲気に集中された国際的視線を、分散させ様とする意地悪な振る舞いである。恰も、祝宴のある他人の家の垣根を覗いている何かの様に、極めて卑陋(浅はか)である。冬季オリンピックと「非核化」が、果たして如何なる関係があると言うのか。
我が国の核保有は、国家の自主権と生存権、発展権を抹殺し様とする米国の、対朝鮮核威嚇に対する正々堂々たる自衛的選択である。公にされている様に、核抑止力保有は、全朝鮮半島の非核化を実現する為の、我々の誠意ある努力が無視され、我が国家の自主権と生存権、発展権を抹殺し様とする米国の、対朝鮮核威嚇が、日々増大して来た厳然たる歴史的教訓と、現実を反映した、正々堂々たる自衛的選択であった。
朝鮮半島平和の雰囲気に背馳するかの様に、この時刻も、米国は政治的・軍事的威嚇を極大化し、空と地、海で、各種の先端核戦争殺人装備を含む、夥しい侵略武力を投入し、冬季オリンピックとその後の情勢まで脅かしている。
真に、朝鮮半島の平和と地域の安定を願うなら、悪事を働く米国に対して、言うべき事を云うのが理と言うものである。しかし、中国のメデイアが、言うべき事が言えず、突拍子もない誰それの「非核化」を云々する事こそ、理に合わない。冬季オリンピックに、「非核化」種目でもあるのか。
定見無き干渉は、「大国」の体貌にふさわしくない。口は歪んでも、言う事は真っすぐ言えと言う様に、隣の大事に祝賀はおろか、誹謗だけをする根性が実に意地悪い。現実と経緯を無視して、不思議な事に、誰それの「非核化」問題を持ち出して無理に結びつけるのであるから、他人の祝い事に灰をまき散らす行為としか見る事は出来ない。
世界の平和と地域の情勢発展に、肯定的な世界の平和と地域の情勢発展に、肯定的な影響を及ぼす北南和解の雰囲気を邪魔する事で、自分たちに向けられた国際的警戒心を、我々に逸らそうとする腹黒い下心が暴露された。
彼等は、北南関係問題を核問題の生贄にして、自分達の干渉の隙間を作ろうとしている。結局、(彼らの言う)「主導的で積極的な周辺外交」と言うものは、他の国と民族に対する公然たる内政干渉として、国際社会に不愉快な認識だけを植え付けている。
最近、我が国家の自衛的措置に対し、「外部に対する偏狭な認識と核及びミサイル問題における独善的行動」と貶し、「板門店の南側陣地からの観察後の結論」といって、朝鮮の軍事的能力を卑下するあまり、今、どの域に到達したのかと訓示に余念のない中国の一部専門家と、言論媒体は、世界の面前で孤立、排撃されているトランプの輩や安倍一味、そして時代の外に押し出された南朝鮮の保守一味と、全く同じようにふるまっている。
時代に対する判断において、アキメクラの役を引き続き演じるなら、鶏を追っていた犬の境遇(なすすべのない事)を免れない事を知るべきである。定見無き干渉は、「大国」の体貌にふさわしくない。
                                              (訳 柴野貞夫)
<参考サイト>

☆朝中関係の柱を切り倒す無謀な言行を、これ以上してはならない(朝鮮中央通信 2017年5月3日付)
http://vpack.shibano-jijiken.com/sekai_o_miru_sekai_no_shinbun_577.html