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(世界の新聞/「金正恩国務委員長及び、文在寅大統領の冒頭発言」 ミンプラス 2018年4月27日付)
http://www.minplus.or.kr/news/articleView.html?idxno=4968

[全文]‘板門店宣言'キム・ジョンウン国務委員長冒頭発言



親愛なる皆さん。 北と南、海外同胞の兄弟姉妹たち。 今日、私とムン・ジェイン大統領は、分裂の悲劇と統一の熱望が凝結された、ここ板門店で歴史的責任、使命感を持って最初の会談を行いました。
私はまず、成功的な会談の開催の為に多くの苦労をされたムン・ジェイン大統領と南側に、深い感謝の意を表します。 あらゆる誠意を傾け、盛大迎えていただき、ひとつの血肉、ひとつの民族の暖かい情を、深く添えて頂いた南側同胞に感謝の挨拶を申し上げます。
北と南が、手を取り合うまでに長い時間が流れ、我々はあまりにも長い間、一身で待ってきました。 いざ向き合ってみると、北と南は、やはり別々になる事が出来ない肉親であり、同族であることを、心にこみ上げる様に痛感しました。
近距離に住んでいる私たちは、対決して戦う異民族ではなく、団結して仲睦まじく生きる一つの民族です。共に生きる道を開いて、新しい未来を開拓するために、板門店を越えここに来ました。 私とムン・ジェイン大統領は、私たちの再会を熱心に願った,北と南の望みを重く受け止め、問題解決のために多くの議題を真剣に議論しました。
何よりも、全同胞が戦争のない平和な土地で、繁栄を享受する確固たる意志を共に確認し、実践的な対策を合意しました。 既に採択された事を徹底的に履行していくことで、関係改善を開いて行く事にしました。
私とムン・ジェイン大統領は、今日の会談で合意された議題と具体的な議題を反映して、統一のための板門店宣言に署名しました。
私達、北と南の人民と世界が見守る中、合意した今日の合意が歴代の合意のように、埋められた歴史を繰り返さないように、膝を交えて協議しました。 必ず行われるように努力するでしょう。
今日、私が訪れたこの道に、北と南、すべての人が自由に行き来する事となって、私たちが今立っている、心痛い分断の象徴であるパンムンチョム(板門店)が平和の象徴と成れば、一つの血筋、1つの言語、1つの歴史を持った北南は、本来通り、一つとなって、民族の終わりなき繁栄を享受するものと信じます。
北と南、海外の親愛なる皆さん。 固い意志を持って押し進めるなら、閉じられていた門も、ぱっと開きます。 民族の大義を先に考えて指向させていけば、北南関係はさらに加速するでしょう。 統一民族の繁栄を早め,達成することができるでしょう。
偉大な歴史は、自然に創造され、記録されるのではなく、その時代の人間達の誠実な努力と熱い息遣いの凝結体です。必ず創造しなければならない全てのものを、完全無欠にしておいて、自分の歴史的責任と時代的義務を果たしていかなければなりません。
その道には外圧と逆風もあり、挫折と試練があります。苦痛なき勝利はありません。いつの日か、苦労して準備された今日の出会いが、挑戦を勝ち抜き、民族の進路を切り開いていった日々を、楽しくお思い出す事になるでしょう。
私達は、すべての意思と知恵を合わせて、平和、繁栄の新時代、未来への歩幅を整え前進して行きましょう。
今日の宣言が、会談の結果を懇切に見守って頂いた皆さんの期待に応えて、新しい希望と喜びをもたらす事を願っています。
素晴らしい実を結ぶ事が出来るように、全面的な支持、惜しみない支持を送って頂いた同胞の皆さんに、もう一度、熱い挨拶を送ります。
歴史的出会いの、大きな関心を表して頂いた記者の方々にも、謝意を表します。

[全文]‘板門店宣言'ムン・ジェイン大統領の冒頭発言



キム・ジョンウン委員長と私は、平和を願う8千万同胞の念願として、歴史的な出会いを持って、貴重な合意を成し遂げました。
韓半島にこれ以上、戦争はないだろうし、平和の時代が開かれていることを共に宣言しました。
長い年月の間、分断の痛みと悲しみの中でも、遂に克服する事が出来ると信じた為に、私達はこの場所に立つことが出来ました。
今日、キム・ジョンウン委員長と私は、完全な非核化を介して、核のない朝鮮半島を実現することが私たちの共通の目標であることを確認しました。
北側が、先にとった核凍結措置は、非常に重大な意味を持っています。 朝鮮半島の完全な非核化のための貴重な出発になります。
今後、完全な非核化のために、南と北がさらに緊密に協力していくことを、明らかに闡明します。
私達は又、敵終戦宣言と平和協定を通じて、韓半島の不完全な停戦体制を終息させ、恒久的で強固な平和体制を構築していくことに合意しました。
朝鮮半島をめぐる国際秩序を、根本的に変えることができる非常に重要な合意です。
今、私たちが住んでいる土地、空、海、どこでも、お互いに対する一切の敵対行為をしないことです。
偶発的な衝突を防ぐ根本的な対策も講じていきます。
韓半島を横切っている非武装地帯は、実質的な平和地帯になります。 西海の北方限界線一帯を平和水域にして、偶発的な軍事的衝突を防止し、南、北漁民の安全な漁労活動を保証することです。
私は、大胆に、今日の状況を作り出して、寛大な合意に同意したキム・ジョンウン委員長の勇気と決断に敬意を表します。
私達は、主導的に、私達の民族の運命を決定して行き、国際社会の支持と協力のために、共に努力することにしました。
キム・ジョンウン委員長と私は、お互いに対する堅固な信頼で、平和と繁栄、統一の為に、定期的協議と直通電話を介して、随時に論議します。
今、私たちは決して、後戻りしないでしょう。
尊敬する南、北の国民の皆さん、海外同胞の皆さん、私はキム・ジョンウン委員長と一緒に、南北の平和と共同の繁栄と、民族の念願である統一を、私達の力で達成するために、大胆な歩みを始めました。
南と北の当局者は、緊密に対話し、協力するでしょう。
民族的和解と団結のために、各界各層の交流と協力も直ぐに開始します。 手遅れになる前に、離散家族の出会いが始められ、故郷を訪問し、書信を交換することです。
南と北の当局者が常駐する共同連絡事務所を、ケソン(開城)に設置することにしたのも、非常に重要な合意です。
ここで、10.4首脳宣言の履行と、南北経済協力事業の推進のための南北共同調査事業が実施されることを期待します。
また、与件になれば、それぞれの相手方の地域に、連絡事務所の連絡事務所を置くことで、発展します。 今日、キム・ジョンウン委員長と私は、韓半島の非核化と恒久的平和、民族共同の繁栄と統一の道に向かう、揺るぎない里程標を立てました。
キム・ジョンウン委員長の寛大な決断で、南、北国民と世界に良い贈り物を差し上げる事となりました。
今日の発表方式も特別です。 これまで首脳会談後、北側の最高指導者が、直接、世界の言論の前に立って共同発表をしたのは、史上初めてであることが分かります。 大胆で勇気ある決定を下されたキム・ジョンウン委員長に拍手を送ります。 ありがとうございます。
                                              (訳 柴野貞夫)