(韓国・朝鮮日報 4月11日)
「“日本軍慰安婦設置を指示した判決文を発見”」
安倍晋三日本総理の“過去日本軍の軍隊慰安婦強制動員の証拠がない”と言う主張を正面から覆す証拠が、オランダの法院の資料から発見されたと共同通信がベルリン発で11日、報道した。
通信によれば、この資料はインドネシア・ジャカルタで慰安所を運営した日本人(故人)が戦後、逮捕され、オランダで進行された戦犯裁判所で証言したものだ。彼は、裁判で占領地の軍政当局である軍政監部の指示を受けて、民間の慰安所を設置したと言う事実を認めたと通信は伝えた。
これは、軍が慰安所の設置に直接関与したという事を見せてくれる新しい資料としてこの間、安倍総理が否定してきた強制連行など“狭義の強制性”を裏付けるものとしても見る事が出来て注目される。
こんな証言をした人物は先月、日本国会図書館の靖国神社の資料の公開で、先の1967年、戦死者たちと合祀された事で明らかにされた青地鷲雄だ。彼は長野県出身である。
ドイツに滞在していた言論人、梶村太一郎氏が入手した戦犯裁判所判決文は、“青地は1943年6月2日、軍政監部から売春業店を開設せよと言う指示を受けた。異議を提議したが、再び指示を受けた後、これを受容したと、軍が慰安所設置を指示した事を認めた。
これに青地は、日本がインドネシアを占領中であった1943年に“サクラクラブ”と言う慰安所を設置した。判決文によれば、青地の愛人であるオランダ女性は“憲兵を呼ぶ”と脅迫して女性を捕まえ、オランダ人女性達に売春を強要した。売春を拒否する女性たちは官憲に逮捕され、獄暮らしをした。
青地は、1946年10月、オランダ軍が開設した臨時軍法会議で強制売春罪として禁固1年の判決を受けたが服役中に死亡した。(訳 柴野貞夫)
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