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(朝鮮民主主義人民共和国 労働新聞 <情勢論解説>2014324)

http://www.rodong.rep.kp/ko/index.php?strPageID=SF01_02_01&newsID=2014-03-24-0031&chAction=L

 

 

     粗暴な爪をむき出した、侵略の“トクソリ(禿鷲)”韓米軍事演習

 

 

 

“米国と南朝鮮軍部は、この訓練の仮想占領地域が≪北の東海岸地域≫だと言う事を公然と宣伝している。この膨大な武力が動員され繰り広げる、挑発的な火遊び騒動が、北侵の為の実戦として広がらないと、誰も断言する事は出来ない。”〔本文から〕

 

米国が、南朝鮮と一緒に繰り広げている≪トクソリ(禿鷲)≫合同軍事演習の挑発的正体が、日ごと更に、歴然と暴かれている。

既に知られている様に、南朝鮮では核推進潜水艦を始めとした米帝侵略軍の各種核打撃手段がどっと押し寄せた中で、至る所で北侵攻撃演習が真っ盛りに敢行されている。今回の≪トクソリ(禿鷲)≫合同軍事演習で、特に内外の懸念を沸き起こすのは、327日から47日まで展開する連合上陸訓練だ。

≪サンリョン(双龍)≫と言う名称を付けたこの戦争演習に、米海兵隊第3遠征旅団、海軍機動隊を始めとした米帝侵略軍の武力・1万余名と、南朝鮮軍4500余名等が参加した。この訓練は、我々側の海岸地域と類似したキョンサンブクド(慶尚北道)ポハン(浦項)一帯で、年毎敢行される奇襲上陸作戦演習として、膨大な武力が海上と空中武力の支援の下で、上陸装甲車、水陸両用戦車などを利用し、海岸に上陸した後、共和国北半部の中心深くに戦闘地域を広げながら、増援武力が進出する事が出来る足場を準備する事を基本目的としている。

米国と南朝鮮軍部は、この訓練の仮想占領地域が≪北の東海岸地域≫だと言う事を公然と宣伝しながら、北侵攻撃能力を更に強化する為、訓練のレベルと規模を不断に高めてきた。

≪サンリョン(双龍)≫訓練は、典型的な攻撃訓練であり、なお且、今回の演習に参加する事となる米海兵隊第3遠征旅団は、過去イラク戦争で、悪名をとどろかす事を始めとして、先遣隊の役割を持っているのであり、北侵戦争の脚本に従い、有事時に朝鮮半島に一番初めに投入される武力として知られている。

これは、米帝が、≪防御的性格の訓練≫とか、≪挑発への対応≫とか言う、図々しい話を喋りながら、わが共和国に対する不意打ちの先制攻撃で、北侵略目的を達成する為に荒れ狂っている事を語ってくれている。

南朝鮮言論が伝えた所に依れば、少し前、或る軍当局者は、≪上陸兵力は戦闘に必要なあらゆる準備を終えた状態≫で、連合上陸訓練に入って行ったと言って、演習が任意の時刻に軍事的衝突に繋がって行くという事を排除しなかった。

サンリョン(双龍)≫戦争演習の、侵略的で挑発的性格は、即ちここでも明白に暴かれている。

トクソリ(禿鷲)≫合同軍事演習の枠内で繰り広げる連合空中戦闘訓練である≪マックスサンダー≫訓練も、≪サンリョン(双龍)≫訓練に劣らず危険千万だ。この戦争演習では、米帝侵略軍/海、空軍の≪F16≫、≪FA18≫、≪A10≫等の戦闘機が動員され、空中戦と爆撃訓練を、実戦と違いなく進める事とした。この訓練の規模もまた、今年最大に達している。更にこの戦争演習は、≪サンリョン(双龍)≫訓練が絶頂に達する4月はじめから繰り広げられるものとし、事態の深刻性をひときわ浮き彫りにさせている。

内外の好戦狂達の火遊び騒動は、我々に対する公然たる先制攻撃意図の明白な発露として、米帝の北侵の悪巧みが実戦段階に入っているのを実証してくれている。その様に見る事ができる根拠は十分だ。

去る14日から、朝鮮東海と西海、南海で、米帝と南朝鮮軍のイージス艦、巡洋艦、駆逐艦、潜水艦を始めとした各種戦闘艦船が、実戦を彷彿とする様に戦争演習に入り込んでいる。この膨大な武力が動員され繰り広げる、挑発的な火遊び騒動が、北侵の為の実戦として広がらないと、誰も断言する事は出来ない。

今南朝鮮で、敢行されている≪トクソリ(禿鷲)≫合同軍事演習は、朝鮮半島に一触即発の超緊張状態を助成しながら、核戦争の黒い雲を色濃く引っ張りこんでいる。

この様に、我が共和国を軍事的に、重大に脅かし、北侵を狙った大規模な合同軍事演習を広げている米帝の好戦狂達は、厚かましくも我々の自衛的なロケット発射訓練を≪挑発≫と食ってかかり、内外世論を誤導している。しかし現実は、朝鮮半島で核戦争危機を高潮させる挑発者、好戦勢力が、他でもなく米国だと言う事を、一つ一つ告発している。

(訳 柴野貞夫 2014329日)

 

 

<参考記事>


主張/米韓合同軍事演習<キー・リゾブル>は第2次朝鮮戦争の導火線(2013年3月11日)

論考/米国と追随国家の核攻撃から社会主義朝鮮を防衛せよ(2)(2013年3月2日)

論考/米国と追隋国家の核攻撃戦争から社会主義朝鮮を防衛せよ(1)(2013年2月23日)

☆世界を見る−世界の情勢/小出裕章さんの論考「朝鮮の核問題」(2003年6月14日)を転載