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韓国民衆言論 統一ニュース <国際ニュース2014331日付)http://www.tongilnews.com/news/articleView.html?idxno=106651

 

      韓米、20余年ぶりに最大規模の「双龍訓練」実施。
                12000名を動員、≪オスプレイ≫も22機参加



< 戦争反対、平和実現国民行動 >が、“双龍訓練を中断せよ!”と要求して示威行動を行う

 


  去る327日から始められた、韓・米連合軍事演習である‘2014 双龍訓練’が、31日言論に公開された。上陸突撃装甲車から投射された米軍らが、銃で狙っている


韓国と米国軍が、去る327から始め、47まで進められる<2014 双龍訓練>が、31日、言論に公開された。

この日の午前、キョンサンプクト・ポハン市(慶北道浦項市)ソンラ面チョサ里の海水浴場の一帯で、<双龍訓練>が実施された。今回の訓練は、過去1993年まで進められた<チームスピリット訓練>以後、最大規模の連合上陸作戦と考えられる。

韓半島有事時、防衛の為の実際的起動訓練である<トクソリ(禿鷲〕演習>の一環として実施される<双龍訓練>は、海上突撃訓練と空中突撃作戦に区分される。

今回の<双龍訓練>には、韓国側から海兵隊2千余名、海軍1千余名、米国側から海兵隊75百余名など、総125百余名の兵力が参加した。特に、今回に公開された訓練には、豪州軍130余名も参加、韓・米・豪連合軍事訓練を進め異彩を放った。


  2014双龍訓練>に参加した米軍兵力。〔写真 統一ニュース チョ・ジョンフン記者]

装備は、 <独島艦>(訳注―韓国海軍の大型輸送船)を始めとして、LST陸艦>、FF駆逐艦、PCC護衛艦 AOE軍需支援艦など、韓国側艦船13隻と、UH60ヘリ機など航空兵力が参加した。

米国側では、LHDヘリ機強襲上陸艦、DDG駆逐艦など艦船7隻と、CH53S輸送ヘリ機、AH−1攻撃型ヘリ機など、60余台の航空戦力が投入された。

ここには、米第3海兵遠征団(MEB―訳注・唯一、米国外の沖縄に司令部を置く、米国の海外殴り込み侵略部隊)が保有する垂直離着陸機である≪オスプレイ(MV22)≫22台が参加し、歴代最大規模を誇った。

≪オスプレイ≫は、最大時速500km以上、航続距離4600kmで、30余名の搭乗が可能であり、日本の沖縄に駐屯する第3海兵遠征旅団の兵力が、迅速に韓半島へ展開される時に利用される。


  投入されたオスプレイ(MV2222〔写真 統一ニュース チョ・ジョンフン記者]

今回公開された訓練は、海上突撃作戦として、韓・米海兵団が、それぞれの上陸突撃装甲車、ホーバークラフトに搭乗、海岸に上陸する内容で進行した。

先立って、韓・米両軍は去る27日、チェジュ(済州)島南方海上で合流、訓練地域に移動を始め、最終上陸地点であるポハン(浦項)に、全ての兵力が動員され上陸、突撃作戦を繰り広げた。


  2014双龍訓練>に参加した米軍兵力と、我が軍の上陸突撃装甲車。〔写真 統一ニュース チョ・ジョンフン記者]

駐韓米軍司令部は、“双龍訓練は、韓・米の海兵、また海軍が、災害救助から複合的遠征作戦に至る、多様な範囲の作戦演習を通して、両国軍の相互運営性を向上させる為の年例演習”だと強調した。

更に“この様な演習は、アジア―太平洋地域は無論、韓半島の安保と安全に大きく寄与している”とし、“双龍訓練は、各国の海兵隊、また海軍の上陸能力を練磨しながら、米海兵の空陸機動部隊と、韓国海兵隊機動部隊間の相互運営性を形成させることになる”と明らかにした。

しかし、朝鮮労働党機関紙 <労働新聞>は、去る24日‘粗暴な爪をむき出した、侵略のトクソリ韓米軍事演習と言う論評を通して、“典型的な攻撃訓練であるのに、米国は、それが防衛的性格の訓練だとか、挑発に備えるだのと言う、厚かましいペテンを吐き散らしながら、我が共和国に対する不意の先制攻撃で、北侵目的を達成する為に暴れまくっている”と、非難したところだ。


▲ <戦争反対、平和実現国民行動>所属の200余名が、この日、ポハン(浦項)チョサ里の海辺一帯で、訓練中断を要求した。〔写真 統一ニュース チョ・ジョンフン記者]

一方、この日の訓練が開かれた、ポハン(浦項) チョサ里海水浴場には<戦争反対、平和実現国民行動>所属の200余名が、‘現場平和行動―2次 平和バス’に乗って集まり、訓練中断を要求した。

彼等は、“大規模上陸訓練は、敵の攻撃を撃退する水準の防衛的訓練ではなく、重要拠点を想定した攻撃的性格の訓練”だとし、“軍事的敵対行動が、また他の敵対行動を生む悪循環が、目前に繰り広げられている”と主張した。

彼等は、“紆余曲折の後に、成し遂げられた南北離散家族対面の成果を土台に、本格的な南北対話の場を開いて行かなければならないのであり、6者会談を始めとして、韓半島非核化と平和体制構築問題を扱う平和協議も本格的に進めなければならない時期”だとし、“まことに憂慮する事”だと指摘した。

(訳 柴野貞夫 2,01441日)

 

<訳者解題>

  米国と韓国が、主権国家の奥深く侵略し、その国を軍事的に破壊する大模な演習を公然と行う事は、許しがたい国家テロである。朝鮮国家を‘挑発者’と呼んで、戦争と破壊を挑発する米国とその追随国家が、被害者ズラをするのは毎度の彼らの常套手段だが、こんどは、侵略と挑発の為の軍事演習を、「災害救助の為」でもあると言うに至っては、世界とアジアの人民を馬鹿にするにも程度が必要と言うものだ。
  福島惨事時の「友達作戦」で、一部国民を、一時騙した事に味をしめたのであろうが、軍隊とは、そもそも戦争を最大目的とした国家権力の政治的暴力装置である。「災害救助の為」などと御託をならべて、主権国家への侵略演習を覆い隠しても、股間を隠すイチジクの葉っぱの隙間から、朝鮮国家を侵略しようとする、彼等のうす汚い‘一物’が見え隠れするだけである。
  朝鮮民主主義j人民共和国が、東海に向けて発射したミサイルを、‘挑発行為’と呼ぶのは、強盗が、自分こそ被害者だと主張するのと同じくらい、見え透いた、見っとも無い行為である。日本の言論のほとんどが、この見っとも無い行為に臆面も無く追随している。
  以下の参考記事を読んでいただければ、読者は、その事に気がつくはずである。

<参考記事>


世界を見る−世界の新聞/粗暴な爪をむき出した、侵略のトクソリ韓米軍事演習(朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2014年3月24日付) 

424 核先制攻撃を狙った重大な挑発 (労働新聞 2014年1月25日付)

405 [国際フォーラム]朝鮮半島「停戦体制から地域の平和体制へ<その2> (韓国・PRESSIAN 2013年8月30日付)

☆404 
[国際フォーラム]朝鮮半島「停戦体制から地域の平和体制へ」<その1> 韓国・PRESSIAN 2013年8月29日付)


☆377 朝鮮半島における核問題の発生、その主犯は米国(ウリミンジョクキリ 2013年1月29日付)

主張/米韓合同軍事演習<キー・リゾブル>は第2次朝鮮戦争の導火線(2013年3月11日)

論考/米国と追随国家の核攻撃から社会主義朝鮮を防衛せよ(2)(2013年3月2日)

論考/米国と追隋国家の核攻撃戦争から社会主義朝鮮を防衛せよ(1)(2013年2月23日)

☆世界を見る−世界の情勢/小出裕章さんの論考「朝鮮の核問題」(2003年6月14日)を転載