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(民衆闘争報道 「沖縄の米軍属による凶悪事件(20歳女性へのレイプ惨殺)に、満腔の怒りをもって抗議する」 2016年6月14日)
2016.5.28オバマ米大統領、安倍首相に送付


[抗議声明]沖縄の米軍属による凶悪事件(20歳女性へのレイプ惨殺)に満腔の怒りをもって抗議する

安倍首相・オバマ大統領=日米両政府は謝罪せよ!
凶悪犯罪者=米軍は沖縄から全軍撤退せよ!


                                      奈良―沖縄連帯委員会(代表 崎浜 盛喜


若い女性の未来と希望を無残にも奪った凶悪犯罪

 沖縄県うるま市において本年4月末から行方不明となっていた女性会社員(20歳)が5月19日遺体となって発見され、米軍属(元海兵隊員)が遺体遺棄で逮捕された。容疑者の男は、「後ろから棒で殴り、レイプして首を絞めて刃物で刺して殺し、スーツケースに入れて雑木林に捨てた」と供述した。
 ご両親は、「一人娘は、私たちにとってかけがえのない宝物でした」「今はいつ癒えるのかも分からない悲しみとやり場のない憤りで胸が張り裂けんばかりに痛んでいます」と沈痛な心境を吐露した。
 翁長沖縄県知事は「女性は将来の夢、希望があったでしょう。痛恨の極み」と怒りを露わにし、安慶田副知事は、外務省沖縄担当大使と沖縄防衛局長の「謝罪」に対して「日本の安全を守るために、県民の自由と安全は犠牲にされていいのか」と厳しく抗議した。今年3月には観光客の女性が米軍兵士によって暴行される事件が起こったばかりなのに痛ましい事件がまたもや惹起したのだ。
 一体全体どういうことなのだ。ご両親の天を突く嘆きはどう癒されるのか。


戦後71年、今なお続く人権蹂躙事件

 1955(昭和30)年の「由美子ちゃん事件」。永山由美子ちゃん(6歳)が米兵に車で拉致され、嘉手納基地で何回もレイプされ、その後殺されゴミ捨て場に捨てられた。「由美子ちゃんは、唇をかみしめて、右手に数本の雑草を握りしめているように死んでいた」と報道された。
 1995(平成7)年「95年少女暴行事件」。米軍兵士3人が、12歳の女子中学生を粘着テープで縛り、レンタカーで拉致して海岸でレイプした凶悪事件。

  オバマ大統領、安倍総理大臣、あなた方の子供や孫が、このような残忍で卑劣な目に遭わされたら、どう思うのか。
 米軍基地があるが故の凶悪犯罪、凶悪犯罪者=米軍は沖縄から即時全面撤退せよ!!
 戦後71年、このような残虐・非道な凶悪事件が続発し、沖縄人と県民は米軍基地があるが故に生命と生活を脅かされ、人権を蹂躙されてきた。日本の国土面積のわずか0.6%しかない沖縄に米軍専用施設の74%が集中していることがその大きな原因といえる。
 1972年の「沖縄返還」から昨年まで43年間の米軍関係者による犯罪検挙数は、5896件。内殺人、強盗、強姦、放火などの凶悪犯は574件に上る。
 県議会による米軍基地関連の抗議決議は、206件。先に述べた1995年の忌まわしい「少女暴行事件」に対して、沖縄県民の怒りが爆発し、全県的な抗議集会、基地反対運動へと発展した。
 日米両政府は事件・事故が起きるたびごとに「綱紀粛正」「再発防止」を繰り返し約束してきた。あれから21年、「何も変わっていない」と沖縄県民は憤りを露わにしている。
 何故私たち沖縄人と県民は、今なお米軍と米軍基地に対する不安と恐怖の下で生活しなければならないのか。普通に「ウオーキング」をする自由さえ許されないのか。

沖縄県民の生命・人権に優先する 日米同盟

 日米両政府が、世界に訴えている「民主主義と自由、平等、人権」が問われおり、犠牲を沖縄に押しつけてきた日米両政府の責任は重大といわざるを得ない。
 この事件発生直後、日本政府関係者が「最悪のタイミング」と発言した。タイミングが良ければ女性がレイプ、殺害されてもいいというのか。この発言は、安倍首相・日本政府にとって日米同盟が沖縄県民の生命・人権に優先するということであり、沖縄差別そのものである。「沖縄に寄り添う」「基地負担軽減」などと美辞麗句をいくら並べても米軍の凶悪犯罪は決して無くならない。

広島・長崎への原爆投下と沖縄での大量虐殺に対して安倍首相・オバマ大統領=日米両政府は、犠牲者に謝罪せよ

 オバマ大統領、あなたは沖縄県民に謝罪することなく、広島・長崎への原爆投下と沖縄での大量虐殺に対しても謝罪がなかった。今回の極悪事件で、安倍首相は大統領に「厳重に抗議した」が、安倍首相の沖縄県民に対する明確な謝罪はいまだに無い。

日米の同盟は「希望の同盟」どころか「悪魔の同盟」に外ならない

 もはや、普天間飛行場の即時返還、辺野古新基地反対の次元ではなく、沖縄の米軍基地の全面撤去しかありえない。「日米安保」、日米両国の「平和と安全」が重要だと考えるならば、日本国民全体で米軍基地を引き取る覚悟が必要なのだ。「沖縄が本土に甘えている」のではなく正に「本土が沖縄に甘えている」のだ。
  私たち沖縄人と県民は、日米両政府・両国民の「平和と安全」のために、これ以上「犠牲」になることを断固として拒否する。
 もう沖縄に米軍基地の犠牲を押しつけ、犠牲者を出すのは終わりにしなければならない。

私たちは、日米両政府に以下の通り要求する

1、日米両政府は被害者家族及び県民に対して謝罪、完全な補償を行うこと。
2.真実を究明し、加害者を厳正に処罰すること。
3.今までの「綱紀粛正」「再発防止」では、もはや解決できない。日米両政府が、「日米地位協定」改定を含めて沖縄県民が納得できる抜本的解決策を示すこと。
4.普天間飛行場を即時閉鎖・撤去すること。辺野古の新基地建設を断念すること。
5.諸悪の根元・米軍の沖縄からの全面撤退を強く要求する。 
                                           
               以上

<参考サイト>

民衆闘争報道/大阪朝日放送の沖縄差別番組に対する放送倫理検証委員会・放送人権委員会への申立書(2016年1月15日)

民衆闘争報道/朝日放送に対する再度の抗議および謝罪要求(2015年12月8日)

民衆闘争報道/代執行訴訟 翁長雄志沖縄県知事陳述書全文(2015年12月2日)

民衆闘争報道/11.22翁長沖縄県知事の辺野古埋め立て承認取り消しを支持する奈良県集会(その1) (2015年11月22日) 


民衆闘争報道/翁長沖県知事と県民を愚弄する朝日放送の差別報道を糾する(2015年11月5日)

☆民衆闘争報道/大田昌秀さんが語る「沖縄の心」 講演記録<3>(2013年6月30日)

☆民衆闘争報道/大田昌秀さんが語る「沖縄の心」 講演記録<2>(2013年6月30日)

☆民衆闘争報道/大田昌秀さんが語る「沖縄の心」 講演記録<1>(2013年6月30日)


民衆闘争報道/「沖縄の課題を私達の課題にする11・25奈良集会」 (2012年11月27日)

民衆闘争報道/「沖縄の課題を私達の課題にする11・25奈良集会」へ (2012年11月21日)

[主張]「中国、朝鮮を威嚇し、核戦争の前進基地となる辺野古新基地建設を阻止しよう」(2015年6月17日)

[論説]世界を見る−世界の新聞/米海兵隊の<戦陣配置>は何を狙うのか(朝鮮民主主義人民共和国・労働新聞 2015年10月11日付)

[論考]/日米安保条約と日米地位協定の歴史と、その反民衆的本質(2012年11月1日)

☆[論考]/オスプレイ沖縄配備と、規制なき米軍基地の実態を暴く (2012年10月10日)